
チャオ!ゆずのおっちゃんです。
今回は、苦楽園ルームのゆずプレミアムサポートで、苦楽園ルームに行ってきました!というお話です。
加えて、私たちがプレミアムサポートを実施している理由(大切にしていること)、プレミアムサポートが合わない方についてもご紹介します。
プレミアムサポートには、ゆずに通うことができない方向けの「自費サービス」とゆずに現在通ってくださっている方向けの「無料」のサービスの2つがあります。
自費プレミアムサポートとは、ゆずのおっちゃんことゆず代表にしむらたけしと、言語聴覚士むぎちょこが、お子さんの体や言葉の発達にお悩みがある保護者の方に向けて、3ヶ月間サポートする自費オンラインサポートサービスです。
月2回のzoomミーティング、回数無制限のLINE専用チャットでのご質問受付を実施しています。

そして、今回苦楽園ルームで実施した「ゆずプレミアムサポート」とは、ゆずをご利用くださっている皆様に対する無料サービスとして、ゆずのおっちゃんとむぎちょこが、お子さんの療育場面に参加し、お子さんの発達段階や現状の課題を評価した上で今できること・するべきことについて解説するサービスです。
もちろん、保護者の方のお悩み相談にも対応しています。
併せて、担当スタッフのお子さんへの療育実践に関する悩みごと・困りごとへのアドバイスも行うという目的もあります(スタッフにおいては研修(より深く学ぶ機会)を兼ねています。もちろんお子さんへ還元します)。
ご利用希望があった方や担当スタッフが、一度おっちゃんやむぎちょこに評価してほしい(相談したいことがある)というお子さんをピックアップさせていただき、依頼してもらう形で進めています。
さて、前置きが長くなりましたが、今回その「ゆずプレミアムサポート」で苦楽園ルームにお邪魔した、というわけです。

今回担当させていただいた方は、お子さんとお母様だけでなく、お祖母様も一緒にお越しくださいました。
何でもお祖母様は、私たちのYouTubeチャンネル「こども発達LABO.」を、YouTubeで偶然発見してくださり、そしてゆずのことを知ってくださったとのことでした。ありがとうございます!😊
お子さんの言語・コミュニケーション発達評価をむぎちょこが行いお祖母様へ伝達、私がお母様からのご相談をお聞きしながら、お子さんの運動課題評価・今受けられている療育に関すること、今後お子さんへの関わりにおいて重要になってくること、などをお話させていただきました。

自費のプレミアムサポートをご利用くださっている保護者の方、そして、このゆずプレミアムサポートをご希望いただく保護者の方、皆さん本当に真面目に子育てに向き合っておられ、そして「この子のためにできることをしてあげたい」という想いを強く持っておられることを実感します。
だからこそ、私たち療育事業所は「子育てを楽しめる方法」を主軸に、楽しみながら子どもが発達する方法を提示していく役割があると思っています。
真面目な保護者の方ほど「わがままを許してはいけないのでは?」や「◯◯ができるようにならなければ、この子が困る」といった間違った捉え方をしてしまうこともあると思います。
ですが、お子さんの「問題行動」に裏には、実は理由があり、大人からみて問題行動だったとしても、それは本当はお子さんからのヘルプサインである、ということに気づくことができれば、お子さんを最大に発達させていくことができます。
なぜなら、その行動の理由が分かれば、落ち着いて行動できるための手立てなんてすぐに見つかる(見つけることができる)からです。
自費プレミアムサポートを担当させていただいている保護者の皆様も、私たちがお子さんの行動の理由をご説明することで、「あー、それでそんな行動になっていたんですね!」「生活の中で取り入れてみます」と納得していただいています。
そして、「言われたとおりにやってみたら、うまく行きました!今までどうしてできなかったのかが不思議なぐらいです!」という結果にも繋がっています。
さて、ここまでお話して、疑問が湧いた方もおられると思います。
「一回子どもを見ただけで、子どもの問題行動の理由がわかるの?」
「オンラインでお話しただけでわかるものなの?」
分かります。
お話を伺いながらこちらからご質問し、それにお答えいただく流れで、分かります。
自費プレミアムサポートの方は、お子さんの日常の様子を数分の動画で送っていただくので、より詳細に分かります。
ゆずプレミアムサポートは、実際の療育プログラムを行っている場面を見るので、もっとよく分かります。
「なんやねん、それは自慢かい!」と思いますか?
実はそのことは凄いことでも何でもないです。
評価ができていれば、そして問題行動の理由と評価結果が紐づけて考えることができていれば、簡単なことなのです。
ちなみに、ゆずのスタッフも、お子さんの特性や行動の理由について、誰もが分かっています(その日に分かるかどうかは別ですが、スタッフも発達検査を実施していますので、お子さんの課題を把握しています)。
だから、特別凄いことでもなんでもないのです。分かって普通です。
そのことよりも大切なことは、問題行動と言われる行為の理由を「子どものやる気がない」や「努力が足りない」と保護者の方が理解してしまわないように気をつける、ということです。
「頑張らせないといけない」「私が心を鬼にして・・・」と保護者の方が思ってしまうと、負のループに陥り、療育ショッピング(あちこち療育を受けて、お子さんの発達が阻害されてしまうこと)や、今するべきこと(我が子の特性を正しく理解し、日常の中で工夫する方法を学ぶこと)ができなくなってしまいます。
要は、療育において「できないことをできるようにする」ことを目的にしてしまう、という問題に繋がります。
または、「問題行動を、させないようにする」ということにつながる恐れもあります。
「問題行動に対して厳しく接することで、しないようにさせる」
単なる「恐怖支配で言うことを聞かせているだけ」ですが、そんなやり方でいいのですか?
将来、内向的で自己発信をしない子(とりあえず笑って誤魔化すことを含む)になるか、爆発して手がつけられなくなるかのどちらかになると思いますが、いいですか?
特性を理解し、感覚統合の視点を持つことで、行動の理由が分かります。
それが分かれば、厳しくしなくても問題行動を簡単に減らすことができます。
こういったことをお伝えしていくことも、プレミアムサポートの大切な役割だと思っています。
ということで、これからも日数は限られますが「我が子を正しく理解したい」と願っておられる保護者の方に、「子育てって面白い」を実感していただくために、プレミアムサポートは継続していきたいと思っています。
なお「学校に上がった時に困るので、椅子にちゃんと座るようにしてほしい」や「言葉が出ないので、言葉を教えてほしい」といったご希望などには対応できませんので、どうぞご了承ください。
※理由は、そんな方法はない(無理です)から、です。もし、それができるという療育事業所さんがあるなら、そちらをご利用ください。残念ながら、ゆずでは(スタッフだけではなく、私もむぎちょこも)無理です。