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にしむらたけしの療育
支援者は通訳者である
ゆずグループ代表の西村猛は、長年神戸市の公的療育機関に勤務し、療育の最前線で実務を行ってきました。
けれど、療育機関の中では、本当に必要なサービスができないことを痛感しました。
そして、本当の療育を実践したくて、独立しました。
2017年にオープンした「神戸ことばとからだの発達相談室ゆず」(自費の発達相談室)を運営する中で、「子どもや保護者に対して支援者が何をするべきか。何ができるのか」ということを自問自答してきました。
その経験を経て、はっきりと分かったことがあります。
それは、「支援者は通訳者である」ということです。
発達に遅れがあるお子さんは、その特性から、一見発達していないように見えることがあります。
けれど、どんな子どもでも必ず発達します。発達のスピードが遅かったり、変化がとても小さかったりするだけなのです。
しかし、なかなかその変化は気付かれにくい。
だから、その変化を見つけ、伝える「通訳者」が必要になるのです。
そして、通訳者に求められる能力は、「正しく評価ができること」「具体的な手立てを分かりやすく伝えること」です。
ゆずでは、この2つを徹底し、「客観的」かつ「寄り添った」療育を実践していきます。
また、ゆずグループは「子どもは地域社会の中で育つもの」という理念のもとに療育支援サービスを展開します。
どんな子どもでも、地域を構成する一員です。
地域社会の中に居場所を見つけて上げることこそ、療育が目指すべき最大の目標だと思っています。
お母さんの笑顔が、家族のキホン
それに加え、療育場所はお母さん(ご家族)の居場所でもあるべきです。
ただでさえ、子育てはしんどいものです。
ましてや、発達に遅れのあるのお子さんの子育ては、さらに大変です。
だから、お母さんの居場所が必要になるのです。
なんでも気軽に相談できる場所、落ち着く場所、涙を流せる場所、すべてを肯定してくれる場所。
そんな場所があるから、「また明日から頑張ろう」と思えるのです。
私は、ゆずをお子さんだけではなく、もっとお母さんにも寄り添った場所にしたいと思っています。
なぜなら、子どもは誰でも、お母さんが大好きだからです。
そして、笑っているお母さんを見たいと思っているからです。
「お母さんが嬉しそうだと、私も嬉しい」
「お母さんが悲しそうだと、私も悲しい」
こんなふうに、子どもはお母さんを見ています。お母さんの言葉のトーンを聞き取っています。
たとえ言葉が出ていなくても、分かるのです。
子どもにとって、お母さんは「特別」なのです。
だからこそ、私たちは親子同室にこだわっているのです。
お子さんのことをより深く知ってほしいという思いもありますが、それ以上に「お母さんに笑ってほしい」と願っているのです。
私が時々、スタッフにも呆れられるくだらないギャグをいうのも、うんちくんハットをかぶるのも、お子さんもさることながら、お母さんに笑ってほしいからです。
そうして、明日も頑張ろう、と思ってほしいからです。
そして同時に、お母さん自身の人生を楽しんでほしい、と考えています。
「お母さん」は役割であって、「あなた」ではありません。
お母さんである前に、「一人の女性として」人生を楽しんでほしいのです。
もし、ゆずがそのきっかけになるのなら、望外の喜びです。
療育とは、「子育て応援」である。ただそれだけです。
療育とは何か?
答えはとてもシンプルです。
療育とは、子育てを応援するもの以外のなにものでもありません。
お子さんが生きる楽しさを知ること。保護者の方が子育ての楽しさを知ること。
この2つが実現できれば、それでいいのです。
実はゆずでは、すべてのお子さんに対して、医学的根拠を持った発達検査を行っています。
保育士や児童指導員も、発達検査が行なえます。
言語聴覚士や作業療法士、理学療法士や公認心理師といったセラピストが揃っています。
ですが、私は「発達検査を実施しているんです!そしてセラピストもたくさんいます!だからぜひ、利用してくださいね!」などと言ったことがありません。自慢気に語ったこともありません。
なぜなら、「医学的根拠のある、効果を引き出す療育」は、療育として「当たり前」だと思っているからです。
療育のプロとして、そんなことは当たり前だからです。
何らかの効果を引き出せないなら、それは療育ではありません。
お子さんの発達を引き出すだけで満足するのではなく、「お子さんとご家族が、自信を持って、楽しみながら毎日を過ごしてもらうことができる」。私たちは、そこを療育の最終目標と考えています。
そのためには、色々な職種が連携することが大切です。
だから、スタッフにも常に「セラピストと保育士・児童指導員は対等。お互いにリスペクトしながら、もっと高みを目指し、そしてお子さんが最大に発達すること、お子さんとご家族の毎日が楽しくなることを目標に掲げ続けてください」と伝えています。
スタッフは、その想いに賛同してくれた人ばかりで、自分たちのできることを考え、最大の努力をしてくれています。
療育のための療育なんて、意味がありません。
療育を通して、お子さんが生きる楽しさを知り、保護者の方が子育ての面白さを知ることができれば、それでOKです。
こんな想いで私はゆずを運営しています。
こんな私の考え方にご賛同いただける方は、どうぞご見学にお越しください。
これから療育を始める方、今の療育に悩んでいる方こそ、お越しいただきたいと思います。
また、ゆずに通っていただくことで、不思議と前向きな子育てをしていく勇気が湧いてきます。
なぜなら、スタッフの誰もが、一切の否定語を使わないからです。
でもお世辞も言いません。
今置かれている現状を、すべて意味のあることと肯定的に捉え、次の一手を共に考えます。
「我が子が可愛くてしかたがないです」
「この子がもっと愛しくなりました」
そう言っていただけるお母さん・お父さんが一人でも増えてほしいと願いながら、スタッフは日々研鑽し、努力し続けています。
本当かどうか、一度あなたの目で確かめに来てくだい。
あたなたとお話できること、子育ての面白さを分かち合えることを楽しみにしています。
ゆずの約束
- お子さんとお母さん・お父さんの想いを否定しません
- ホスピタリティの精神を持ち、お子さんとお母さん・お父さんの味方でいます
- スタッフとご利用者様は対等です。上から目線で語ることはしません。そして媚びることもしません
子どもの「自分で決める力」を育てる療育。
子どもが「決定したこと」を尊重する療育。
子どもには、楽しく生きる権利があり、自由に表現できる権利が保障されています。
幼児期に「矯正させる」「強制する」「根性論で指導する」などは、自己肯定感を下げることの要因となります。
ゆずでは子どもの人権を尊重するという観点からも、矯正や強制、根性論での指導方法はご法度としています。
※詳しくは、1994年に日本が批准した「子どもの権利条約」をご覧ください
Vision
「子育ての楽しさ・面白さ」を感じられる療育
療育とは、「子どもが「生きるって楽しい」と感じ、保護者が「子育てって楽しい」と感じるための支援である」と定義し、それを実現するために、子どもと保護者を丸ごと捉えた支援を行い、子どもが自信を持って、社会生活を送っていくための基礎づくりを行ないます。
その中で、特に個別支援プログラムに力を入れています。
Mission
伴走者であり続けること
子育ては、長く続くものです。
そのため、その瞬間だけが良ければそれでいい、というものではありません。長い子育ての中で、迷ったり、不安になったり、答えが見つからなかったりすることもあるでしょう。
そんな時、ふと横を見ると、笑って側に寄り添ってくれている人がいるだけで、人はどれだけ救われるでしょう。
ゆずの療育は、そんな「ずっと側に寄り添う伴走者のような療育」を提供しています。