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【まだ療育で消耗してるの?】低緊張を正しく理解していますか?〜「やる気があればできる!」は大嘘です!〜

療育支援者向けのYouTubeチャンネル「療育支援者の学校」。

ぜひ保護者の方にも知っておいていただきたい動画がありますので、ゆずのブログでもシェアします。
※専門用語は出てきませんので、気軽にご視聴ください。

動画タイトルは、低緊張を正しく理解していますか?〜「やる気があればできる!」は大嘘です!〜です。

発達特性のあるお子さんは、低緊張である割合が多いです。

そのため、「姿勢を真っ直ぐに保てない」「疲れたーといって、スグ床に寝転ぶ」「じっと座れずに立ち歩く」などの行動が見られます。

こういった行動の裏には、「低緊張」が隠れている、というか、原因になっていることがほとんどです。

そのため、低緊張の状況を評価し、快適な環境設定をしてあげることが、まずするべきことです。

 

ですが、「やる気があればできる」「ちゃんとする気がないからできない」と子どものせいにしている療育もあります。

理学療法士や作業療法士といった国家資格を持つ方なら、「子どものやる気がないから、ちゃんと座れない」という方は誰一人いない、というぐらい当たり前のことなのですが、そういう療育があるのも事実です。

 

低緊張で真っ直ぐに座れないということは、「子どもは悪くない」はずなのに、「やる気がない」と言われてしまうと「その子が悪い」ということになってしまいますよね。

そりゃあ、自己肯定感は下がる一方ですよね。

やる気がないなら厳しく躾ける(という方針)→子どもは怖いので言うことを聞く→「ほら!できるじゃない」→でも本当は辛い、逃げたい→逃げることばかり考えるようになる→消極的な子どもになる→やがて学校に上がると嫌なことも出てくる→逃げるという手段しかない→逃げる方法を考える→学校に行かない(不登校)という選択肢を思いつく

というようにして子どもは追い込まれていきます。

フラストレーションが内に入ると、不登校または引きこもるという選択しかありません。外に向かうと暴力をふるうという選択しかありません。

 

このような幼児期からの「やる気がないから、できない」という大人の思い込みや、大人の力で言うことを聞かせようという取り組みが、結果的に我が子を追い込んでいると思うと、恐ろしくなりませんか?

 

じゃあ、どうすればいいか。

それは、動画後半でご紹介しているように、日々の活動の中で、少しでも体幹や体の持久力が育つようなプログラムを入れていくことが大切です。

そのためには、(いつも繰り返しお伝えしていますが)正しく評価してもらう、ことです。

まずは、評価です。

正しく評価ができていないと、「やる気」や「根性」のせいにされてしまいます。

もし、厳しくした方がいいと思って、無理に取り組ませるやり方を実践しているなら、「子どもが楽しみながら、かつ効果的な方法」に変えてあげてください。

そうすれば、「自己肯定感も高めつつ」「持久力も向上させる」ことができると思います。

 

療育でお子さんの心を破壊するのではなく、療育を上手く活用して「明日に向かって生きる力と知恵」をつけてあげましょう