チャオ!ゆずのおっちゃんです。
今回は、子どもの椅子に座る姿勢を良くする方法をご紹介しました。
療育現場でも、低緊張などが理由で、「真っ直ぐ椅子に座れない」「すぐに背中が丸くなってくる」といったお悩みごとを伺います。
そんな時は、どうしていますか?
「ちゃんとしなさい!」とか言っていませんか?
「やる気があれば、何でもできる!」とか言っていませんか?
療育で「小学校入学までに、きちんと椅子に座ることができるようにします!」と言われていませんか?
あきまへん!
低緊張タイプのお子さんに、「やる気」を求めること自体、何の意味も持ちません。
そして、小学校までに、しつけでどうにか座れるようにする、ということも、残念ながらできません。
では、どうするか?ですわね。
それは、おっちゃんがいつも言っているように、まず環境を整えてあげること、です。
で、子どもの低緊張からくる姿勢の崩れの改善については、活動の中で体幹が働きやすい状況を作っていく、という順番で取り組むのが効果的です。
もちろん「活動の中で」といっても、サーキットトレーニングとかではないですよ。
①お子さんの課題を評価して
②お子さんにあった運動プログラムを構築してもらい
③継続的に実施し
④数ヶ月に一度再評価をしてもらう
という形で取り組むと、効果が出てきます。
運動発達プログラムというと、多くの方が、みんなでトレーニング、リトミック、屋外活動、スポーツをすればいい、と考えますが、そういうものではないので、注意してくださいね。
例えば、ゆずで実施している認知言語促進プログラムでは、評価項目の中に、粗大運動と巧緻運動があります。
で、その評価の中で見られるお子さんの課題(それは人それぞれですね) に対して、運動あそびプログラムを構築して、実践するという流れで進めていきます。
そうすると、
①お子さんの課題が分かる
②お子さんにあった運動あそびプログラムが構築できる
③最も効果が出る
ということになるわけです。
このように、言語認知面に課題があるお子さんであっても、「まずは運動発達を評価する」ことが大切です。
なぜなら、運動発達はすべての発達の基礎になるので、言語認知面の課題があるお子さんは、何らかの運動発達のつまづきが出ていることが多いからです。
「歩く時期も遅くなかったし、よく転ぶなどの問題もないので、うちの子は運動発達は特に問題ないと思います」と仰る保護者の方もおられますが、私が見ていると結構気になるなあ・・・ということはよくある話。
例えば「低緊張を(環境設定も含めて)改善してあげると、言葉が出やすくなるのになあ」など、「まずは運動面の改善を優先した方がいい」というお子さんもおられますが、「運動発達の課題が、言葉の遅れにつながっている」というところは、なかなか理解され難いものなので、「せっかく療育に通っているのに、もったいないなあ」とは思います(気にされていないなら、それはそれでいいので、私からはあれこれ言わないですけどね)。
言語聴覚士むぎちょこも、いつも動画でも話していると思いますが、「言語聴覚士に見てもらうと、口から万国旗を出すが如く、どんどん言葉が出てくる」ようなものではありません(そう思っている方が圧倒的に多いですけどね)。
それよりも、運動遊びの中で、体を使わせながらうまく言葉を引き出す取り組みができると、言葉が自然に出てくることにもつながります。
うーむ。
やはり、ここは全国の小児領域に携わる、理学療法士の方に頑張っていただくのが良さそうですね。
え?
「ゆずのおっちゃんも、運動発達の専門家とか偉そうに言っているやんか!」ですって??
私は、「元理学療法士」なので、頑張れないのです(笑)
不器用だしね。
理学療法士で不器用だと、あかんやん!!向いてないやん!!、ということを、理学療法士になって22年くらいしてから気づいたという・・・。
もうね、国家資格を厚労省に自主返納しようかと思っています(運転免許証と違うので、別に返納しなくてもいいと思いますが)。
ということで、長くなりましたが、記事を読んでみてね。
最近忙しいので、ゆずの記事が書けていませんが、ごめんちゃい!
またお会いしましょう!
チャオ!