「椅子にきちんと座れないんです」というお悩みは、本当によく聞きます。
こういったお悩み相談があったとき、「大丈夫です!練習をすればちゃんと座れるようになりますから」とか「学校に上がった時に困らないように、座る練習をさせていきますね」といったやり方をとってしまうと、たいてい上手くいきません。
なぜなら、それは子どものやる気や我慢する気持ちのせいにしているからです。
んなわけない!
椅子に長く座れないのが、「座る気がないから」なんて、理屈として通りません。
座れないのは、座れない理由があるのです。
大人から見た「子どもの問題行動」と言われるもののすべてに「子どもなりの理由」があります。
つまり、「やる気がないからできない」や「我慢が足りない」なんてことはないのです。
ですが、そう聞くと納得しやすいですよね。
「だって、社会に出るということは、我慢を覚えるということでもあるもの」
たしかに、それはそうです。
我慢しなければならないことは、社会生活をしていると当然出てきます。
それを「我慢なんかしなくていい!」と言っているわけではありません。
ですが、実はここに大きな落とし穴があるのです。
「椅子にきちんと座れない(離席を含む)」ということと、「我慢ができていない」ということは、何の関係もない、ということなのです。
だからこそ、「座れない理由」について、しっかりと評価を行い、それぞれのお子さんにあった手立てを講じていくことが大切になるのです。
同じ「椅子にきちんと座れない」といっても、AくんとBちゃんでは、理由が違います。
また、手立ても全然違ってきます。
お子さんによっては、環境設定を行ってあげるだけで、特に何も取り組ませなくても、きちんと座れるようになることだってあります。
そういったことを考えずに、十把一絡げに「座る練習!」とやっていても、果たしてお子さんに効果があると思いますか?
と、ここまで読まれた方の中には、「じゃあ、我が子は、どうなんだろう?」と疑問に感じた方もおられると思います。
だから、評価を行うのです(評価とは発達検査ではありませんので念の為)。
正しく評価ができれば、自ずと手立ては見つかります。
それが最短でお子さんの発達を促すコツになります。
ゆずでは、こういった考え方を基に、できるだけ子どもに無理強いをさせずに、最大の効果を引き出すという手法で療育実践を行っています。
だからこそ、プログラムを構築する前に、時間をかけて評価を行っています。
ゆずの考え方に「なるほど!たしかに!」と思っていただけた方は、いつでもご見学にお越しください。
ゆずが行っている評価手法についてご紹介すると同時に、叱ったり、無理に頑張らせたり、怖がらせたりしなくても発達を引き出すことができる手法について、ご紹介します。
反対に、「それは違うと思う」という方もおられると思います。
その考え方自体をゆずが否定することはありません(考え方なんて自由でいいのです)。
「納得のいく療育を受けることが大切」だと思いますので、ぜひここなら安心できる、というところを見つけてあげてください。