ゆず言語聴覚士西村千織(むぎちょこ)がよく言うのは、「言葉が遅れているお子さんに、言葉を教える取り組みをしても、言葉は学べません」ということ。
分かりやすく言うと、りんごの絵を見せて「ほら、りんごよ。り・ん・ご。言ってごらんなさい!」という働きかけをしても、それで言葉を覚えるというものではありません、ということのようです。
言語聴覚士は、そんなレッスンをしているようなイメージがあるかも知れませんが、普通そのような取り組みはしません。
じゃあ、どうすればいいんだ?!と思いますよね。
その詳細は動画で!
…というと何だか無責任な感じなので、少しだけ記事に書きます。
今回の動画でもお話したように、言葉を教えるのではなく「運動遊びの中で言葉を引き出す」ことの方が大切なのです。
それも、「お子さんの好きな運動遊び」を実施するのがポイントです。
もともと「体を使う」ということ自体言葉を引き出しやすいのですが、好きな運動遊びを通して大人とやり取りをすることで、「遊びを共有する面白さ」を感じ取ることができます。
この「やり取りの面白さ」を感じとらせてあげない限り、いくら言葉を教える取り組みをしても、言葉は育ってこないということですね。
だからもし、言葉が出ないお子さんに対して、一所懸命カードやおもちゃを使って言葉そのものを教えようとしているなら、別の方法に切り替えた方が良いです。
そんなことをしていても、言葉は引き出せません。
それよりも、面白いを一緒に共有するとか、子どもが思わず(楽しくて)声を出してしまう場面を作ってあげることのほうが、よほど効果的です。
そしてもし子どもから発信することがあったら、すぐに気づき、すかさず反応してあげることで、子どもはより「発信したい」と思うようになるでしょう。
こういった経験を繰り返すことで、言葉の基礎が育っていきます。
もちろん、運動遊び以外でも、言葉を引き出すコツはありますよ。
気になる方は、下記の個別見学&療育相談で、直接むぎちょこにお尋ねください。
現在5月1日にOPEN予定の発達支援ゆず王子公園ルームでの個別見学&療育相談の予約受付け中です。もちろん言語聴覚士むぎちょこにもご相談いただけます。なおご予約枠が限られていますことをご了承くださいませ。