
チャオ!ゆずのおっちゃんです。
ゆずは本山ルーム・王子公園ルームのスタッフが持ち回りで、Instagramの投稿を行っています。
その理由は2つあります。
一つは、ゆずの取り組みやスタッフの想いを知っていただきたいから。
もう一つは、保護者の方と気軽なやり取りをしていきたいから。
今回は、ある保護者の方との(インスタでの)やり取りの中で、ゆずが大切にしている「療育は、生活の中に汎化されてこそ意味がある」ということを実感したお話をしたいと思います。
まずは、こちらの投稿をご覧ください。
現在、ゆずをご利用中の保護者様の投稿です。
お子さんの評価から、体を使った遊びをオススメしたのだと思いますが(ゆずのおっちゃんの想像ですが)、それをお母さんが生活の中に取り入れようとお考えになり、近隣で我が子にあった遊具を探されたようです。
「3歳児に合う遊具は、なかなか無いなあ」とのことです。
そこから、ゆずスタッフとのコメントのやり取りが続きます。
「3歳児さんだとなかなか見つけにくいですね。私達も情報収集してみますね」
というスタッフのコメントに、
「よろしくお願いします!スリルあふれる遊具が好きなようです!」
とご返信をいただきました。
そして、お子さんの体格に合った遊具が見つかったようです。
さらに、我が子に合う遊具を発見された模様!
「これ、難しいですよね〜」というコメントのやり取りが続きます。
さて、ここまでご覧いただいた上で、今回お伝えしたかったことをお話したいと思います。
記事タイトルにも書きましたが、私は療育とは「生活支援」だと思っています。
簡単に言うと、「今より生活が楽になる、楽しくなる、便利になるために療育はある。」ということです。
お子さんのスキルアップも、保護者支援も、療育の場面だけで終わってしまっているだけだと、療育を受けている意味はないのです。
療育実践で行ったことが、日常生活に汎化されてこその療育なのです。
その視点で考えると、今回ご紹介したお母さんは、「療育で聞いたことを実践してみよう」と、実際の生活の中に取り入れてくださった、ということになりますよね。
これこそが、我が子の発達につながる療育だと言えます。
私たちが「すごい療育」を行っているのではありません。
私達は、お母さんやお父さんが気付かないお子さんの得意や苦手を評価の中から見つけ出し、日常の中でできる工夫をご紹介しているに過ぎません。
もちろん、「なるほど!それ、やってみよう!」と思っていただけるように、丁寧に、根気強く、そして分かりやすく伝えることは意識しています(スタッフ研修も行っています)。
ですが、それを受けて、日常の中に汎化し、日々の関わり方を工夫していくのは、お母さん・お父さんです。
つまり、療育が成功するためには、療育スタッフとお母さん・お父さんがしっかりとタッグを組んで、それぞれの立場からお子さんに向き合っていくことが何より大切です。
車で言うとハイブリッド車です。
支援者がガソリンエンジンなら、お母さん・お父さんは電気モーターです。
そうやって、「どうしてあげることが、この子の人生を楽しいものにすることにつながるのか」と言うことを一緒に考える仲間なのです。
だからこそ、私達は、「私たちを信頼してくださるお母さん・お父さんとタッグを組んでいきたい」と考えています。
その信頼いただくためには、自分たちが「今思っていること」「これからしていこうと思っていること」「悩んでいること」をどんどん発信していくことだと考えています。
自分から発信しないのに「信頼してください」と言っても、無理ですよね。
そんな目的があるからこそ、ブログやインスタなどで発信している、というわけなのです。
とあるお母さんは、「ゆずさんを信頼しているのは、ここまで?というくらい情報を提供してくれているからです」と仰ってくださいました。
「誰も恐れることなく堂々と発信することで、理解してくれる人は絶対にいるんだなあ」と実感した言葉です。
(注)だだし、ゆずのおっちゃんの文章は強烈過ぎるので、療育業界からは嫌われ、鼻つまみ状態にあることは、本人が最も自覚しています(爆)ぴえん。。。。
だからこそ、今回ご紹介したお母さんのように、私たちの発信を受け止めていただき、また日々の中での実践につなげていただいているということは、私たちにとって何より嬉しいことなのです。
余談ですが、こうやってお母さんがお子さんとの生活を楽しんでいる様子を拝見できることも、インスタを投稿している醍醐味でもあります。
これからも、「子育てが楽しくなる療育」をモットーに、私たちの目指すところ、日常の何気ない想いを、誰にも遠慮することなく、どんどん発信していきたいと思っています。
最後に、ゆずのおっちゃんのモットーとしていることを、2つご紹介。
「自分をさらけ出せば出すほど、人は信頼してくれる」
「自分の弱みを出せる人は、本当は強い人」
ぜひ、お母さん・お父さんも自分自身をどんどん表現してください。自信がない気持ちも、ご自分の弱さもどんどん出してください。
気恥ずかしいなら、ゆずの療育の時間内だけでいいので、思いっきり表現してみてください。
自信がないと泣いてもいいです。不安ですと泣いてもいいです。
誰一人、それを笑ったりしません。否定しません。安っぽい慰めの言葉もかけません。
黙って側にいます。
「私が主役じゃないんだから・・・」なんて思う必要はありません。
子どもは大切にしてあげるべき存在ですが、お母さん・お父さんの人生においては、お母さん・お父さんが主役で、お子さんは脇役です。
お子さんを護ってあげたいなら、まず自分自身を大切にしてあげてください。
その第一歩として、「思いを発信する」ことから、はじめてみてください。
今回ご紹介した【cheese.1978】さんのインスタはこちら