こんにちは、ゆず代表の西村猛こと、ゆずのおっちゃんです。
本日は予定通り、5月にオープンする王子公園ルームの見学&個別療育相談の3回目を実施しました。
中には、遠路はるばる(神戸市外から)お越しくださった方もおられ、スタッフ一同ありがたく思うと同時に、こういった期待にお答えするべく、より一層のホスピタリティを持って、お子さんと保護者の方に向き合っていきたいと思いました。
そして、面接の合間を縫って、開所に向けての準備も行いました。
小物の準備をしたのですが、文房具をはじめ、なんだかんだと用意するものがあり、かなり時間を取られました。
大物家具のほとんどは、完成しています。これは3月〜4月にかけて、私が一人でコツコツと仕上げました。
以前にもお話したように、私は発達性協調運動障害の素地があり、超不器用なのです。
そのため、ネジを止めるだけでも、器用な方の数倍の時間がかかります。
ですが、スタッフも毎日の療育事業を頑張っていますので、私も「何のこれしき!」と自分で自分を励ましながら、組み立ててきました。
お陰で、部屋の完成が近づくに連れて、少しですが自己肯定感が高くなったように思います。
まあ、それでも、まだまだ日本海溝並みに自己肯定感が低いわけです。
いや、だからこそ、私は「療育に必要なものはホスピタリティ」だと信じて疑わないのです。
自己肯定感が低い人は「大切にされるという体験」をするべきだと思っています。
自己肯定感の低い人に「自分に自信を持て!」といったところで、自信を持てるはずありません。
自信のない子どもに、「頑張れ!やればできる!」とか「頑張りなさい!!」と半分叱るように教えようとする療育もあるかも知れませんが、そんなことをしたら余計にドツボにはまるだけです(多くの叱る療育をしている大人が気づいていない部分ですね)。
また、子どもを叱って強制させようとする人(園や学校の先生や一部の保護者の方など)は、実はその人自身が「大切にされる(つまりホスピタリティある対応を受ける)経験が乏しかった」のかも知れないなと思います(昔の私がそうだったように)。
「大切にされる経験をする」ということについて、ゆずに通われているとある保護者の方が仰った言葉が印象的でしたので、ご紹介したいと思います。
たまたま私は、そのお母さんと(お子さんがレッスンを受けられている隣で)立ち話をしていました。
その中で、そのお母さんが、お子さんが成長したことを嬉しそうにお話されていました。
私が「お母さん、上手に育てましたね」と何気なく伝えた時、そのお母さんの表情がパッと明るくなり、こんな風におっしゃいました。
「あ、今、私、褒められて嬉しかったです!」
その後に続けてこうおっしゃいました。
「そうか!自分が認められるって、こんな風に嬉しいものなのですね!我が子にもこんな気持ちになってもらえるような接し方をすればいいのですね!」
「認められるという経験をすることが、どれだけ子どもの自信につながるか」ということを、お母さん自身の体験を通して学ばれた瞬間でした。
この出来事を通して、私は「保護者の方こそ『大切にされている体験』『認められ体験』が必要だ」と感じました。
余談ですが、実はこの認められ体験が必要なのは、療育スタッフも同じです。
認められ感を体験しているスタッフは、自分が嬉しかった気持ちを「子どもにも体験させてあげたい」という気持ちから、子どもを自然に認め、見守ることができるようになります。
一方で、職場での認められ体験がないスタッフ(つまり駒としてしか仕事をさせてもらえないスタッフ)は、子どもを認めることの重要性には気づけないので、自然と「叱る療育」になっていくのですね。
叱る療育は負のループとなるのですが、幼児期は大人の恐怖支配で、いくらでも子どもをコントロールできるため「一見言うことを聞かせることができた」と思ってしまいます。それが禍根を残すとは誰も想像しません。
そのためしばしば「小学校に上がったら困るから」という理由で、叱ったり強制させたりする療育を選択してしまいます。こうやって、正義の味方的な「叱る療育」が完成します。
ですが、叱る療育は、将来必ず問題を生じます。また、叱りすぎることで、叱られた子どもの脳神経のネットワークがどんどん壊れていきます。
一旦神経ネットワークが壊れたら、改善させることはできません(特に10歳を過ぎると無理です)。
幼児期は、10歳以降の脳の特徴を決定づける大切な時期です(脳トレを推奨しているのではありませんので、誤解のないようにお願いします。そもそも巷でいう脳トレには、医学的根拠はありません)。
閑話休題
何の話でしたっけ?(笑)
そうでした、私が超不器用で自己肯定感が低いけれど、頑張って家具等を作りました、というお話でした。
すみません。叱る療育とか、根性論で進める療育は、医学的にも根拠がない割には、未だまかり通っているので、つい熱くなってしまうのです(爆)
要は、王子公園ルームの開設準備を通して、「やっぱり療育には足りないものは、ホスピタリティだな」ということを再認識しました、というまとめになります(笑)。
ちなみに(これもまた余談ですが)「ゆずのスタッフが実践するべき3つのバリュー」のうちの一つが、「ホスピタリティある対応をすること」です。
目指しているのはリッツ・カールトンホテルのホスピタリティです。
実際に、ゆずのスタッフは、常にホスピタリティある対応を意識し、実践しています。
いや、ほんとにゆずのスタッフは、忠実にこれを守り、気配り・心配りある対応を実践してくれています。
おそらく日本で、最もスタッフのホスピタリティ意識が高い事業所の一つであろうと、自負しています(リッツ・カールトンのようなホスピタリティをスタッフに求める事業所は、普通ないですよね(笑))。
ということで、毎日の子育ての中で悩んでいるお母さん・お父さんは、ゆずの療育に触れてみてください。
保護者が変われば、子どもは変わる、です(子どもを小手先テクニックで変えようとしても上手くいきません)。
変わるための努力は不要、です。
お母さん・お父さんが、「それで十分ですよ」と認められること、「自分のペースで進めばいい」と思えること、これがお子さんの療育効果を高めます。
嘘だと思ったら、一度ゆずのホスピタリティを体験してみてください。
ゆずスタッフの皆さん、ハードルを上げて申し訳ない!!(笑)
でも、いつもの感じで行けばOKです!
すでに皆さんは、ホスピタリティを実践しています。
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