子どもの姿勢が悪くなる理由は、多岐にわたります。
今回は、その中でも、最も理由として多いであろう、体幹筋の持久力、習慣、低緊張について書きました。
記事内でご紹介している3つ目の「低緊張」は、発達特性のあるお子さんには多く見られる現象で、(はっきりとした医学的根拠は証明されていませんが)療育現場などでは、比較的小さな年齢児の運動発達や筋緊張を見れば、将来発達障害を予測することも、ベテランセラピストだとできることがあります。
特に低緊張のお子さんで、「歩く時期が極端に遅かった」「赤ちゃんの頃に、抱っこがしにくかった」「ハイハイをしなかった」といった運動発達の特徴は、発達障害につながることもあります(もちろんつながらないこともあります)。
少し余談になりました。
今回の記事では、そういった発達特性のお子さん限定の内容ではなく、一般論としての姿勢が悪くなる原因と対処方法を書いています。
なお、低緊張のタイプのお子さんの場合は、運動によって姿勢の改善を目指す、といったことはあまりしないほうが良いでしょう。
運動をすることによるメリットももちろんありますが、上手く運動へ誘導することができないと、余計にメンタル面への負担がかかり、将来の引きこもりにつながるリスクがあります。
運動療育を受ける際には、体幹筋に限らず、四肢、ボディイメージ、感覚統合面、運動企図などを適切に評価してもらった上で、オーバーワークにならないようなプログラムを受けるのが効果的でしょう。
また、低緊張タイプのお子さんの場合、荷重がかかりすぎる運動を過剰に行うことで、膝や股関節に負担がかかり、将来的に慢性痛を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
これも、運動プログラムを適切に立案することで、痛み予防を行うことができます。
◆神戸新聞WEBで読む
◆Yahoo!ニュースで読む