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【まだ療育で消耗してるの?】療育の本質は「苦手の克服」ではなく、「得意をもっと伸ばすこと」。無限の可能性を引き出せ!

療育の本質は、得意をもっと伸ばすこと

こんにちは。ゆずのおっちゃんです。

私の想う療育の本質をお話しましょう。

それは、「苦手の克服ではなく、得意をもっと伸ばすこと」です。

 

多くの療育現場では、「〇〇が苦手ですね」「△△に課題がありますね」と指摘されます。

発達検査がその例です。

平均点に対して、子どもがどこにあるのか、といったことが問題になり、「解決するべき課題」になっていきます。

もらうアドバイスも「ここをこうしたら、底上げができる」といった、「マイナスを平均点にする方法」が多いです。

 

しかし、そんな療育方法は間違っています。

理由は簡単。

「子どもは、苦手なことを指摘されたり、課題を底上げするために生まれてきたのではない」からです。

 

課題の底上げを否定するわけではありませんが、それが先にありき、ではダメです。

まずするべきことは、「得意をもっと伸ばすこと」です。

大人だって認められるから頑張れる

よく考えてみてください。

もし、あなたが病院で健康診断を受けたとして、専門の医師があなたを取り囲んで、「血圧が高いから問題だ。このままでは脳卒中になるリスクが高い」「血中内の脂肪が多すぎる。これでは動脈硬化になってしまう」「骨密度が低い。転んだら簡単に骨折してしまうぞ」などと言われ続けたら、どう思いますか?

自分に自信を持ち続けられますか?

 

もちろん悪いところは指摘してもらうのが、健康診断の大切な部分ですが、悪い結果を矢継ぎ早に言われても、気持ちがついていけないですよね。

気分良く生活を改めるには、まずはいい部分を認められることが必要ですよね。

 

もしあたなたが、健康に留意して体重を減らすこと(ダイエット)に成功していたとしたら、「去年に比べて体重が減っていますね。ダイエットに取り組まれたのですか?良く頑張りましたね」という言葉を掛けられるだけで気持ちが少し前向きになるはずです。

その後で、「まだ血中内の脂肪が多いです。もしそれが原因で動脈硬化になってしまうと、せっかくの努力が無駄になってしまいます。だから今後も食生活にも気を配ってくださいね。」と言われたら、「はい、分かりました。気をつけるようにします」と前向きに答えられるでしょう。

そうして、本当に食生活に気を配ることができるでしょう。

 

それは、認められることがあるから、他のことも頑張れる、ことの現れです。

まず取り組むべきは、「君の得意なことを教えて!」です

療育に話を戻しましょう。

 

子どもだって同じです。

得意なところを認められるからこそ、苦手なことでも(少しだけかもしれないけど)頑張ってみよう、と思えるのです。

 

ただでさえ、発達に凸凹がある子どもは、自尊感情や自己有能感の乏しさがあります。

そんな子どもにまずしてあげるべきことは、「きみは君らしくあればいい」と教えてあげること、「君しかできないことがきっとある」と一緒にできることを探してあげることです。

 

だから、療育が取り組むべきことは、「君のできないことは○○だよ」と指摘することではなく、「君の得意なことを教えて」です。

そして、「得意なことをもっと伸ばそう」と一緒にその方法を考えることです。

 

苦手な課題の実践は、その後です。

「療育=標準化すること」ではない!

それなのに、なぜ療育では、「できないことを指摘して、それを修正させる」ことに重きを置くのでしょうか。

それは、「標準的なことが正しいこと」という認識が一般的だからです。

 

凸凹があるということは、凸の部分は人に負けないところのはず。

でも、凹の部分をどうやって上げるか、ばかりにエネルギーを費やしているのです。

 

でも凹の部分を底上げしても、平均値。

凸の部分をもっと伸ばせば、誰も到達できないところにいけるかもしれない

これこそが、「子どもの可能性」なのです。

 

もしかしたら、その道の博士になって、世紀の大発見をするかもしれない。芥川賞を取るかもしれない。

だって、世紀の発見をするような人は、一般的な感覚の持ち主ではない人が圧倒的に多い。つまり平均的な人間では到底及ばないような人なのです。

昔の文豪は、繊細で、何かしら標準から外れている人が多いです(太宰治や芥川龍之介などはあきらかに凸凹がある人たちです)。

現代の人でいうと、「さかなクン」です。

 

だから、子どもを平均化することなんて、せっかく持っている(かもしれない)才能を潰していることにもつながってしまうのです。

平均化を目標にする療育なんて、クソつまらないのです。あ、すみません。悪い言葉を使ってしまいました(笑)。

 

「特性がある=凡人にはない可能性を持っている」なのです。

 

少なくとも、幼児期にはそんな目で子どもを見守ってあげることが必要です。

無限の可能性を秘めている幼児期に、「標準化を目指す」療育なんて、ナンセンスです。

そうです。時間の無駄です。

まとめ

・子どもはできないことを指摘されるために生まれてきたのではない。

・大人だって、認められるから頑張れる。子どもだって同じはず。

・まずは子どもの得意なことを知ることから始める。

・得意を伸ばすことで、自分に自信を持たせる関わりが必要。

・「できないことをできるようにする」「苦手を克服させる」ことは大して重要ではない。

・療育の目的は「子どもを標準化させる」ことではない。

・無限の可能性を引き出す取り組みこそが、療育の本質。

 

おまけ

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