発達障害児のための個別学習塾「寺子屋ゆず」2024年4月リニューアルOPEN!

【スタッフブログ】おてつだいについて【作業療法士小原】

こんにちは、王子公園ルームの小原です。

利用者様からのお話を伺っていると「〇〇できるようになるために、家で子どもに何をすればよいのでしょう?」という質問を受けることがあります。


この質問はゆずスタッフ全員が多かれ少なかれ受けているものではありますが、これに答える時、小原としては念頭に置いていることが2つあります。


1つはお母さんにとってあまり無理がないこと

もう1つは日々の生活に密着した、「スペシャル」なことじゃないこと


なぜこの2つが大事なのかというと、毎日同じことを同じように続けることに意味が出てくるからです。


その2つを念頭に、どういう内容をお話しているかを振り返ると、タイトルに書かれているように「お手伝いについて」ということが比較的多いように思えます。


ここでは、作業療法的にオススメのお手伝いをいくつかピックアップしていきたいと思います。

①机拭き:難易度…★☆☆ 効果…目と手の協調、体幹と腕、手首のコントロール

個人的なイチオシです。

最初は食事の後の机拭きをお母さんの真似をしてもらうところや一緒に手を添えてやってもらう形で進めていくと良いかと思います。

一番良いところは何かをこぼす、汚す、壊すというお母さんにとって負担になることをコントロールしやすいことです。

布巾を濡らして絞るという所までできると更に手首に効きます。

②食器運び:難易度…★☆☆~★★☆ 効果…四肢と体幹の協調性向上、短期記憶の発達

はじめのうちは食べ終わった空の食器や個包装のおやつを山盛りにした鉢などを持って行ってもらうと落としたり零してもリカバリーしやすいのではないでしょうか。

安定してきたら水の入ったコップやお茶碗を何個か載せたお盆を持っていってもらうなどチャレンジ要素も満載!

あと、「スプーンとフォークとナイフを持って行って」など、ご飯の準備を手伝ってもらえば園で先生のお話を聞く時の練習にもなります。

③タオル畳み:難易度…★★☆ 効果…視覚的な線の意識、巧緻性向上

ハンカチなど小さなものを畳んでもらうところからスタートすると無理がないでしょう。

大きなものであれば、「そっちを持ってね。お母さんのこっちと合わせましょ」という形で行うと子どもも参加しやすいです。

半分の大きさに折るという行為も小学校に上がってからの割り算の気付きに繋がることだったりします。

④廊下の雑巾がけ:難易度…★★★ 効果…四肢体幹のコントロール、持久力向上

これは今の時代だと馴染みがないため番外的なものとなります。

お父さんと競争できるようなことがあれば楽しくできるかもしれません。


ほかにも草むしりや洗濯物干しなどご紹介したいものはあるのですが、またの機会があればということにさせていただきたいと思います。