発達支援ゆず代表の西村(ゆずのおっちゃん)です。
このブログは、療育支援者の皆様もご覧いただいていると聞きますので、今回の記事は療育支援者の方(かつ、ゆずの療育に関心がある方)向けの記事となっています。
保護者の皆様すみません!!ちょうどスタッフ募集をしているので、ここらでちょっと語らせてください。
それで、「うわー、私もゆずで働きたーい!」という人を増やしたいという狙いがあるのです。
狙いとか言っちゃった。イメージ悪っ!😅
ここから支援者の方へ(保護者の方も読んでみてね)
発達支援ゆずでは、より多くの方々にゆずの療育を受けていただけるよう、事業展開を行っています。
それに伴い、スタッフ募集を開始しています。
ゆずの療育に関心をお持ちの方がおられましたら、ぜひ積極的にエントリーいただければと思います。
募集職種は、児発管・保育士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・心理士です。
詳細は、下記の募集リンクをご覧いただくとして、ここではゆずの療育とは何なのか?といったことについて簡単にご紹介します。
下記をお読みになり、ご関心をお持ちになられましたら、エントリーください。
何だここは!と呆れたら、ブラウザの閉じるボタンを押してください😊
支援者から見た、ゆずの療育の特徴①
これを言うと、たいてい驚かれます。
えっ?マジ?
はい、マジです。まじそれな、です。
別にお子さんへの支援をおざなりにする、ということではありません。
そもそも療育とは、保護者とお子さんをセットで支援する必要があります。
その理由は、「保護者が変われば、子どもは変わる」という原則があるからです。
どういうことかと言うと、保護者の方の気持ちが安定し、子育てについての不安をできるだけ減らしてさしあげることは、お子さんの自己肯定感を高めることにおいて、とても効果的だからです。
ここで間違っていただきたくないのは、「保護者が変わる=保護者に負担を強いる」ではない、ということです。
言葉尻を捉えて「ほら、結局、親が頑張れということなのよ」とかいう人もおられますが、思考が浅い!!
そんなことは一言も言っていません。
分かりやすく言うと、子どもを笑わせようと思うなら、まずお母さん(お父さん)を笑わせろ!、ということなのです。
え?余計に意味不明ですって?
では、以前言語聴覚士むぎちょこが実施していた「神戸ことばとからだの発達相談室」(自費の発達・レッスン教室)でのエピソードからご説明します。
お母さんが笑い出すと、お子さんが走り回り始めた!
言葉がなかなか出ずに、心配で心配で、発達相談室ゆずの扉を叩いたお母様がおられました。
初回のご来所時、お母様も緊張されており、お子様も同様に表情がこわばっていました。
言語聴覚士がお母様からの聞き取りをしている間、お子様はトーマス大冒険のおもちゃで遊んでいましたが、ずっと背中を向けた(壁に向かった)ままでした。
やがて、お母様も打ち解けて来られたのか、少しずつ明るい声になってきました。
そして、笑い声も出るようになってきました。
そのタイミングで、じっと背中を向けて遊んでいたお子様が、部屋の中を元気よく走り回り始めたのです。
お母様も、楽しそうに「家の中でも、よくこうやって走り回っているんです。で、転ぶんです」とニコニコ。
その声を聞いたお子さんは、(表情は変わらないのですが)明らかに嬉しそうな様子で部屋の中をぐるぐる周っていました。
帰り際も、「もっと遊びたい」という表現でお母様を困らせていました。
これが、保護者が変われば、子どもは変わる、の典型例です。
お母様に、何か努力を強いていますか?
違います。
お母様の気持ちがほぐれ、談笑しただけです。
たったこれだけでも、子どもの反応は変わるのです。
だから、保護者支援が大事なのです。
支援者から見た、ゆずの療育の特徴②
さて、ゆずの療育の特徴のもう一つをご紹介しましょう。それが、ホスピタリティを大切にしていることです。
ゆずが考える「今の療育業界に足りないもの」の一つが「ホスピタリティ」です。
ゆずではホスピタリティの代名詞であるリッツカールトンホテルのホスピタリティ精神をTTPして療育の中に取り入れています
※TTPとは「徹底(T)的(T)にパクる(P)」の略で、ゆずの療育におけるホスピタリティの考え方は、リッツカールトンホテルのホスピタリティのあり方をTTPしている、というわけです。
ホスピタリティって何か難しそう?と思われるかもしれませんが、なんのなんの、簡単です。
それは、ちょっとした気遣い、です。それも押し付けることなく、さり気なく提供する気遣い、です。
ゆずのブログでも、「慮る」という言葉を時々使いますが、それです。
サービスとは違います。サービスはマニュアル化すればできます。
これもちょっと抽象的なので、具体例を挙げてご紹介しましょう。
雨の日にスタッフが持ってきたものは。。。
ある雨の日、スタッフが自宅から持ってきたものがありました。
「ドライヤー」です。
その意味はお分かりですよね?
「雨の中、ご来所くださるお母さんやお子さんが濡れた髪や服を乾かしてもらうため」です。
これがホスピタリティです。
私は、この話を他のスタッフから聞き、そこまで想いが至らなかったことを反省しました(代表やのに、あかんやん!)。
そこで早速、各ルームにドライヤーとタオルを手配しました。
こういったことって、言われてみれば分かること、でも言われなければ気づきにくいこと、なのですね。
「療育事業所は、ドライヤーとタオルを用意しなければならない」なんていう規定は、どこにもありません。
でも、「雨の日に髪や服が濡れたら、困るだろうな」と慮り、そして手立てを考える(この話では、ドライヤーを用意すること)ことができれば、それはすでにホスピタリティなのです。
相手を喜ばせることは、自分に戻ってきます。
ホスピタリティある対応をして、保護者の方が喜んでいただけたら、提供したスタッフも嬉しくなります。
嬉しさの相乗効果が起こります。そうすれば、療育は楽しいもの、に変わっていきます。
そしてこのホスピタリティの大切さは、保育所等訪問支援事業でも同じことが言えます。
・訪問支援員が、訪問先の園や学校の先生に対し、ホスピタリティの気持ちを持って訪問した。
・先生も気持ちよく訪問支援員の提案を受け入れてくれて、お子さんへの手だてを行ってくれることになった。
これこそが、訪問支援がお子さんに還元された、ということに他なりません。
訪問支援員が節度と配慮を持って訪問を行うことが、最終的にお子さん(保護者の方も)に還元されるのです。
余談ですが、大切なこと(訪問支援事業の落とし穴)
訪問支援におけるホスピタリティで思い出したことがありますので、ついでに書き記しておきます。
訪問支援事業についてお話したYouTube動画に、現役の学校の先生からコメントがありました。
今度、うちにデイサービスから保育所等訪問支援員の方が来られます。
ただ、隣の小学校では、そのデイサービスが訪問支援に来た際に揉めたらしく(かなり、威圧的に話す支援員だったらしく、保護者にも学校のことをかなり悪く言うなど)担任の先生が休職に追い込まれたそうです。
正直、どんな人が来るのか不安です。
こういった事例は神戸でもよく聞きます。
苦情が市役所にも色々入っています。市役所の方も困っています。
もちろんホスピタリティなんてなくて、自分勝手な訪問支援ゆえの結果です。
こういったホスピタリティがない訪問支援を行うことで、園や学校の先生方に「もう訪問に来てほしくない」という気持ちにさせ、ひいては神戸市における訪問支援の質を低下させているのです。
そして最終的に困るのは、依頼したお子さんと保護者の方です。
まあ、訪問支援は保護者の方は同席しないので、そういった問題が起こっていても気付けないこともあるんですけどね。
しーらないっ!😏
上手く使えば、効果的。下手に使えば、破壊的です。
ところで、リッツカールトンホテルのスタッフの方が持っている「クレド(信条)が書かれたカード」には、「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です」と記されています。
ゆずではそれもTTPして次のようにスタッフの役割を定義付けています。
「質の高いご利用者様に対応するゆずのスタッフも、また質の高い支援者です」
丸パクリです😅
でも、私たちは本気でそれに取り組んでいます。
ゆずをご利用の保護者の方は、誰一人としていい加減な気持ちで子育てされている方はおられません。
適当に療育を受けに来られる方も、誰一人おられません。
どなたも、「この子が少しでも楽しく暮らせるように」という願いを持って、通われています。
つまり、質の高い保護者の方々です。
だからこそ、お迎えする私たちも、気品高くあるべきだと思っています。
そうでなければ、失礼です。
そして、スタッフが気品高く仕事をしていれば、子どもを叱りつける必要はありません。お尻を叩いていうことを聞かせる必要もありません。
つまり、強制させる療育なんて、ゆずではありえないのです。
まあ、実際問題、YouTubeやテレビを見せているだけの療育との間に、制度上の差はありません。
だから、ゆずのようにホスピタリティとか言ったところでどこからか評価されるわけでもありません(だからいい加減に運営する事業所も出てくるのですけどね)。
でも、ゆずの事業所を誇り高く運営することは、スタッフの働きやすさにもつながります。
求人応募に来られる方も、多くは「御社で質の高い療育を実践したいと思って応募しました」と仰っています(面接用の言葉だと話半分で聞いていますけどね😅)。
「YouTubeやテレビだけを見させている療育は、楽だし、いいよなあ」とは思いますが、そんな療育を提供するくらいなら、ゆずは閉じます(キッパリ!)。
そんな療育が淘汰されることなく存在できるのなら、私は療育業界から足を洗って、他の仕事をします(化粧品とか、コオロギパンとかを売ろうかなと)。
だって、バカバカしいですもん。
でも、納得するまで、品質の高い・根拠のある療育を実践し続けたいと思います。
スタッフも一所懸命、頑張ってくれていますので、スタッフが少しでも楽しく、そしてゆずのスタッフであることを誇りに思っていただけるような価値を提供したいと思います。
でも、常に気品高くあり続けると、疲れます。
いくら上品な方でも、おならをしたくなることだってあるでしょう?
え?アイドルはおならをしないって?
確かに、広末涼子さんはしないですね(ゆずのおっちゃんは、ヒロスエが大好きです😊)。
閑話休題。
だから「気品高く」と「親しみやすく」を状況に応じて、上手く使い分けることが大切です。
つまり、楽しく!明るく!そして気品高く。
それがゆずのスタッフのクレド(信条や志)です。
今後も、子育てに真剣に取り組んでいる保護者の方に対して、私達も真剣にそしてユーモアを持って療育に向き合っていきたいと思っています。
こんな理念と変な代表のもとで、本当の療育実践をしたいと思われた方は、ぜひチームゆずの仲間になってください。
多分、日本で一番ふざけた療育事業所です。
そして、日本で一番ホスピタリティの心を持った、療育事業所です。
あなたも、品のある療育に携わる幸せを感じてください。
では、最後に、上品ぶってご挨拶をします。
ごきげんよう。