発達障害児のための個別学習塾「寺子屋ゆず」2024年4月リニューアルOPEN!

【言語聴覚士むぎちょこの記事】言葉を引き出すために、1番大切なことは、「言葉の練習」ではありません!

この記事を書いた人

本山ルーム/王子公園ルーム管理者

むぎちょこ(言語聴覚士)

SNSでの総フォロワー数5万人を超える療育業界で最も有名な言語聴覚士。姫路市総合福祉通園センター(ルネス花北)で、のべ数万回の言語聴覚療法を実践。「言葉の発達を引き出すのは言語聴覚士ではない」が口癖。著書に【「ことばが遅い子・心配な子」から「ことば」を引き出す親子あそび】(PHP研究所)がある。

こんにちは。発達支援ゆず(YouTubeチャンネルこども発達LABO.)言語聴覚士のむぎちょここと西村千織です。

発達支援ゆずや自費のプレミアムサポート、またYouTubeチャンネルのコメントやライブ配信などでも「どうすれば言葉がでますか?」「2語文が出るようになるにはどうしたらいいですか?」等のご質問をたくさんいただきます。


そのお答えは「お子さんの発達の準備が整えば、自ずと出るようになります」なのですが、それだけでは「じゃあ、何もしなくていいの?」「なんのための療育?」と疑問の嵐になると思いますので、今回は私がそう断言する理由についてお話したいと思います。


今、お子さんの言葉が出ないのは、ズバリ、「言葉の出る準備がまだ整っていないから」です。

例えば、準備ができていないお店は鍵がかかっていますよね。

こじあけようとしても、開きません。

でも、準備が完了して開店時間になれば自ずと開きますよね。


だから開店時間が来るまで、お客さんは楽しみにしながら待つしか無いんです(扉を叩いても開店時間は早まらないですよね)。


お子さんの言葉の発達も同様です。


無理に言葉を出させようとしても、準備が整わないと出ません

それどころか、無理に出させることが逆効果になることだってあるのです。


実は、言葉がうまく出ないことを一番感じているのはお子さんです。

話したいけれど、なんて言えばいいのか分からない。

だから、諦めたり、回避したりする姿が見られるのです。


言葉が出ない時期は、言葉以外の表現方法でいいんです。

どんな方法でもいいから、人に思いが伝わったという経験(実感)が大切なのです。


大事なことなので2度言います。。。


「正しく言葉を話すことが大切なのではありません。どんな形でも自分の思いが相手に伝わったという実感こそが言葉の発達を促すのです!」


分かる言葉が増え、真似して言えるようになり、そこに「人に伝えたい気持ち」が加わることで、言葉は必ず出てきます

  1. ちょっと伝えてみようかな?
  2. めっちゃいいことあった!
  3. また言って(して)みよう!

実はゆずスタッフが提供する療育では、この①〜③のサイクルを作る取り組みをしています。

なぜなら、これが「言葉やコミュニケーション力を伸ばすために、本当に必要なことだから」です。



いかがだったでしょうか。

言葉を教えることよりも、「伝わった実感をたくさん経験させてあげる」方が言葉の発達には大切だということに気づいていただけましたか?


今後も、ゆずプレミアムサポートゆずオンライン相談を通して、ゆずをご利用のお子様やお母さん・お父さんのお悩み解決に向けて、スタッフと一緒に取り組んで行きたいと思っていますので、お子様の言葉やコミュニケーションの発達でお悩みのことがあれば、いつでもゆずスタッフにご相談くださいね。


言語聴覚士むぎちょこの著書

親子で楽しくあそべば、「ことば」も「からだ」も「こころ」も育ちます! 0~6歳前後の子どもの「ことばの力」を引き出して育むために、家庭でできるあそびを100紹介。

100の遊びは、すべて言語聴覚士むぎちょこ(西村千織)がピックアップし、解説しています。

また、ゆずのおっちゃん(西村猛)も、遊びがもつ体の発達を促す効果についても、併せてご紹介しています。

この本で紹介している遊びを行えば、言葉と体の両方を一緒に育てることができます。

ぜひ日常の親子あそびを通して、お子さんの言葉を育ててあげてください。保育遊びにもご活用ください。

こども発達LABO.のオンラインショップで買う

初めてゆずをお知りになった方へ(ゆずの療育方針について)

発達支援ゆずでは、「我が子がもっと愛しくなる療育」をテーマに、すべてのお子様に対し発達検査を実施し、そこから導きだされた課題をクリアするための「遊び」を効果的に活用しながら、日常の中での「困りごとを減らすための療育」を実践しています(親子通所・マンツーマン療育)。

叱りつけたり、我慢させたり、努力を強いるような療育手法、脳トレなどの民間療育手法に対しては、医学的根拠がない(発達は促せない)という観点から否定的な見解です(そういった事業所様との並行通所についても、ゆずでの効果判定が行えないという理由でお勧めしておりません)。

これまで多くの保護者の方から「頑張らせなくてもできた」「我が子の気持ちがよくわかった」「通ってよかった」というお言葉をいただいています。このいただいた評価をもとに、「より良い療育の提供を」をモットーにスタッフ一丸となって、日々研鑽しています。

私たちの方針にご賛同いただける保護者の方は、一度ご見学にお越しください。

ご遠方の方は、単発のオンライン相談プレミアムサポートなどのオンライン相談室ご利用ください。