
「あれ?いつもの〇〇がない!」——そのとき子どもたちは?
こんにちは。王子公園ルームのしまです。
王子公園ルームに来たお子さんが、ある日「いつもの〇〇がない!」とびっくりしていました。実は、私たちスタッフが意図的にそのおもちゃを見えない場所に移動していたのです。
「いつもの〇〇で遊ぶのが好き」「▲▲があると安心する」といった“安心できるもの”は、大人も子どもも共通して大切な存在です。
でも、それがないとき、子どもたちはどうするのでしょうか?
遊びの「選択肢」が広がる仕掛けづくり
もちろん、お子さん一人ひとりの特性や困りごとに合わせて、スタッフ間でしっかり話し合ったうえで実施しています。
驚いたのは、その反応です。
いつものおもちゃがなくても、
「じゃあ、これで遊ぼうかな」
「これ、〇〇みたいに見える!」
と、別の遊びを見つけたり、想像力をふくらませたりする姿がたくさん見られました。
「なんでないの?」と聞かれたときは、「消毒してるよ」「きれいにしてるところだよ」とお伝えしています。
すると、お子さんたちは意外とすんなり他の遊びに移っていくのです。
遊びの中で育つ「新しい力」
この取り組みは、スタッフにとってもチャレンジです。でも、子どもたちが新しい遊びに目を向けることで、
「こんなことができるんだ」
「こんな遊び方もあるんだ」
という発見が増えています。
時には、「いつもの安心」がなくてしょんぼりする姿もあります。
ですが、それを上回る楽しさを見つけてもらえるよう、私たちは全力でサポートしています。
安心とチャレンジ、どちらも大切に
「いつもと違う」ことがきっかけで、お子さんの新たな一面が見られる瞬間。
私たちスタッフにとって、それはとても大切で、うれしい時間です。
子どもたちの“まだ見ぬ力”を引き出す場所でありたい。
そんな思いで、日々の支援を行っています。
親子で学べる療育教室 発達支援ゆず
