
こんにちは。ゆず代表の西村猛(理学療法士)です。
このたび、ゆずオリジナルの『運動・感覚発達スクリーニングテスト』が完成しました。本山ルームから運用をスタートします。
この評価チャートは、私と本山ルームスタッフが中心となって開発した完全オリジナルのツールです。
評価は、日常的にお子さんと関わる保育士・児童指導員が実施し、さらに本山ルームの村田理学療法士(PT)が医学的な視点から総合的に分析します。
筋力や柔軟性、動作分析なども含めて総合的に評価することで、今のお子さんの体と感覚の状態を浮き彫りにすることができます。
8つの領域でまるごとチェック
評価チャートは、以下の8つの領域で構成されています。
- 姿勢・アライメント
- 粗大運動発達
- バランス・平衡反応
- 感覚運動統合(感覚処理)
- 協調運動
- 運動計画性(Praxis)
- 手先の操作性・巧緻性
- 視覚―運動統合(手と目の協調)
各領域には日常の中で観察しやすい3〜4項目のテストがあり、保育士・児童指導員でも安全に実施できるよう工夫されています。
結果は点数化され、「良好」「やや課題あり」「課題あり」の3段階に分類します。
評価後は保護者の方に共有し、点数の結果をお伝えするだけでなく、お家でできる運動や感覚遊び、関わり方についてもアドバイスします。
なぜこの評価チャートを作ったのか
言葉やコミュニケーションの課題にばかり目が行きがちですが、その背景には体の発達や感覚統合の課題が潜んでいることが少なくありません。
たとえば、体幹が弱く座位が不安定なままでは、机上の課題に集中することが難しくなります。また、感覚の過敏さや鈍さがあると、集団活動や学習場面でストレスを感じやすくなります。
特に個別学習塾「寺子屋ゆず」を運営していると、学習の遅れや難しさの原因が、体や感覚の課題にある事例を多く目にします。
そのため「体と感覚の課題」に適切にアプローチしなければ、言葉や学習面の伸びも限定的になってしまいます。
しかも、体や感覚の発達は保護者の方も見逃しやすい部分。
そこで、わかりやすく・日常の中で実施しやすい形にしたのが、このチャートです。
そしてこの評価から見えた課題に対して、本山ルームでは「個別運動療法」を実施していきます(理学療法士がプログラム化します)。
「運動療法」と「運動療育」は違います
ところで、あなたは気づきましたか?
ゆずで実施するのは、運動療育ではなく、「運動療法」です。
よく耳にする「運動療育」という言葉は、多くの場合、スポーツや遊びの要素を取り入れた活動を指します。
もちろん楽しく体を動かすこと自体は大切ですが、特性や発達段階を考慮しない運動は、ただの運動遊びに終わってしまうこともあります。
ゆずの本山ルームで実施するのは「運動療法」。
- お子さんの発達段階や特性に合わせて個別にカスタマイズ
- 低緊張やバランスの崩れなど、医学的所見も踏まえてプログラム作成
- 単なる体力づくりではなく、「伸ばすべき機能」にピンポイントでアプローチ
いわゆる「リハビリとしての運動」と捉えていただくと分かりやすいかと思います。
病院のリハビリでは、みんなで同じ運動するなんてことはありません。セラピストの感覚からすると、そんなのは当たり前です。
ですが、療育においては、運動療育という言葉で、みんなで一緒にサーキットなどを実施する。
「そんなことしていても、絶対に伸びないよね」というのは、セラピストであれば大きく頷かれると思います。
ゆずのおっちゃんもセラピストとして、この「運動療育」には、ものすごく違和感を持ってきました(コンサルタント会社が「運動療育は保護者ニーズが高く、儲かるからオススメします」といって運動療育事業所として開所するのを煽っている、という実情もあります)。
だからこそ、きちんと評価するオリジナルのチャートを整備したいと思ってきました。で、今回、満を持して完成しました。いやー、嬉しい😁
本山駅前ルームとの強力連携
今回の評価チャートの強みは、本山ルームだけで完結しないことです。
- 本山ルームの評価結果 → 本山駅前ルーム(言語聴覚士・作業療法士)へ共有
- 本山駅前ルームのセラピスト評価結果 → 本山ルームのスタッフへ共有
この双方向の情報共有により、運動・感覚・言語・作業といった複数の領域を横断的にカバーし、抜け漏れのない療育を実現します。
さらに、本山ルームと本山駅前ルームの相互利用で、最大の効果を発揮できる仕組みになっています。
※複数の事業所を色々受けている場合は、積み重ねが行いにくく、取り組みの効果が分散され、お子さんの持っている最大値まで発達を促すことはできません。どうぞご了承ください。
小集団療育も展開予定
今後、本山ルームでは3人程度の小集団療育も固定プログラムとして実施します(これまでも実施してきましたが、もっと固定化します)。
小集団では、順番を待つ、友だちと協力する、他者と距離を取るなど、集団生活に必要なスキルを自然な流れの中で身につけられます。
この活動のベースにも、今回の運動・感覚評価の結果と、それに基づいた運動療法プログラムが活かされます。
ちなみにゆずの小集団療育のポイントは保護者の方の同室を推進している点です。
なぜなら、保護者の方が我が子の集団での様子を知っておくことは重要だからです。
ある保護者の方からこのようなお話を伺ったことがあるとスタッフから聞きました。
「集団療育にも行っているけど、そこでどんなことをしているのか、うちの子が他の子とどのようなやり取りをしているのか、良く分からないです」
また以前ゆずの小集団を受けられた保護者の方はこのようなことをお話くださいました。
「こうやって同室していると、我が子の集団での様子がよく分かって参考になります」
保護者の方が、我が子が療育でどのような動きをしているのか。他の子とのやり取りはどうなのか?先生との関係はどうなのか?といったことを知っているか、知らないかでは、後々大きな差になるでしょう。
そんな視点からも、ゆずでは保護者の方にも一緒に参加していただく(または少し離れて見ていただく)小集団療育を展開していきたいと思っています。また定期的に保護者同士での懇談会なども並行して進めていきます。
まとめ
- ゆずオリジナルの運動・感覚発達評価チャートで、お子さんの発達状況を見える化
- 個別にカスタマイズされた運動療法で、効果的に発達を促進
- 本山駅前ルームとの連携で、体・感覚・言語・作業すべてをカバー
- 小集団療育で社会性も育む。保護者の方に我が子をもっと理解していただく。
本山ルームから始まるこの新しい取り組みで、お子さん一人ひとりの「伸びる力」を最大限に引き出していきます。
※本山ルームでの取り組み状況をチェックしながら、他のルームにも広げていきたいと思っています。
親子で学べる療育教室 発達支援ゆず

