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【ゆず代表コラム】ゆずが開所以来、個別療育を大切にしている理由(「集団に馴染まないから集団療育に通わせる」の盲点)

こんにちは。ゆず代表の「ゆずのおっちゃん」こと西村猛です。

令和6年4月に制度改正がありました。

療育の時間によって基本利用料が変わるという仕組みが導入されたことが、今回の制度改正での最大のトピックだったと思います。


1.5時間未満の基本単価が下がったことをきっかけに、個別療育から集団預かり療育に舵を切った事業所さんも多くあったと思います。


そんな中、ゆずは開所以来、個別療育を貫いてきました。

もちろん、今回の制度改正でも、従来と療育内容やスタッフの働き方など、何も変わっていません。


では、なぜゆずが個別療育にこだわるのかというと、「お子さんの課題を見つけ、手立てを考えるためには、マンツーマンでじっくりとお子さんと保護者に向き合う必要があるから」です。


例えば集団活動に馴染めないお子さんがいたとします。

この場合、よく言われるのが「集団療育で集団活動の『練習』をする」ということ。

これは一見正しい理論のように聞こえますが、実は間違っています。


なぜなら、集団に馴染めないということは、集団活動に入れない何か(躓き)があるからです。

反対に言うと、その躓きを見つけてあげて、改善または環境設定などを適切に行う(正しく対処する)ことができれば、集団に入っていくことができます。


この躓きを見つけるには、「お子さんの個別の課題」を見つけてあげる必要があります。

そして、そのお子さんに合った手立てを考えてあげることで、最終的に集団に馴染めるようになっていきます(環境設定も重要なポイントになりますが、これも個別の中で見つけていく必要があります)。


集団活動の中でこういった課題を見つけてあげて、集団活動の中で手立てを探していくこともできなくはないですが、これは個別で担当しているよりも相当高いスキルが求められます。


こういった理由から、個別療育とは「集団活動に馴染むために必要な手立てである」ということが言えます。


反対に、集団療育に馴染まないお子さんは、個別療育の中でその躓きを取り除いてあげることをしなければ、大きく伸ばしていくことはできない、と換言できます。


実際ゆずに通うお子さんには、「はじめは集団活動が難しかったけれど、だんだんと集団に馴染んでいった」という事例が多く見られます。

ここに個別療育の意義があると、私たちは考えています。


だからこそ、ゆずは個別療育を大切にしているのです。


これからも、ゆずは「個別療育のゆず」として、最後まで個別療育を全うしたいと思っています。

個別療育のもつ素晴らしさを実感されている方、今回改めて実感された方がおられましたら、ぜひ仲間になっていただければと思います。

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