作業療法士 山口先生に聞く|聞き手:ゆずのおっちゃん
「うちの子、手袋が苦手で毎朝ひと悶着…」そんな声をよく耳にします。
今回のショート動画では、作業療法士・山口先生が、そんなお悩みに役立つ「3つの工夫」を紹介してくれました。
そして今回は、ゆずのおっちゃんがさらに深掘りインタビュー!
動画では語りきれなかった発達の視点を交え、家庭でもできる実践的なヒントをお届けします。
ゆずのおっちゃん:
動画では「透明なビニール手袋を使う」という斬新なアイデアが印象的でした!
山口先生:
そうですね。透明にすることで、子どもが自分の指の動きを“見ながら”確認できるんです。「あ、ちゃんと入ったな」と、視覚的にわかるのが大きいですね。
ゆずのおっちゃん:
100均で売ってるような普通の手袋でも、工夫ってできるんですか?
山口先生:
はい。指先をカットして、指がちょこっと出るようにするだけでも◎です。自分の指が「ここまで入った」と実感できるし、動きやすくもなります。
ゆずのおっちゃん:
全部の指を切るのがいいですか?
山口先生:
5本全部でもOKですが、例えば親指だけを出すことで「親指をしっかり伸ばして入れる」意識が高まり、これは将来のペンの持ち方にもつながりますよ。
ゆずのおっちゃん:
なるほど。手袋ひとつでも、そんな先の発達につながるんですね。
ちなみに、こういう考え方って、服を着るときなんかにも応用できたりするんですか?
山口先生:
たとえば服を着るときにも応用できますよ。手首を軽くトントンと触ってあげるだけで、腕がスッと伸びやすくなることがあります。
専門的には「進展パターンの促通(そくつう)」と呼ばれる反応で、こうした関わりも、服の袖通しがスムーズになったり、発達のサポートにつながったりするんです。
ゆずのおっちゃん:
でも、そもそも手袋自体を嫌がる子もいますよね。
山口先生:
実は、それは「自分の手の形」がイメージできていないのかもしれません。つまり「ボディイメージ」がまだ育っていないんですね。
ゆずのおっちゃん:
なるほど。家庭でできるサポートはありますか?
山口先生:
おすすめは「手型取り遊び」です。紙の上に手を置いて、輪郭をなぞるだけ。これで「自分の手ってこんな形なんだ」と視覚で認識できます。
ゆずのおっちゃん:
他にもあれば、教えてください。
山口先生:
砂場で手を押しつけたり、手にインクをつけて「カニさん(チョキ)」を作ったりするのも良いですね。
「動きと結果が一致する体験」が、ボディイメージや立体認知を育てます。
ゆずのおっちゃん:
なるほど~!手袋や遊びが、将来の学習の土台になるんですね。
今日からできる!手袋×発達のヒントまとめ
- 透明な手袋で、指の動きを見ながら入れる工夫を
- 指先をカットした手袋で、「指が入った!」を実感
- 親指を出して使うことで、将来のペン持ち練習にも◎
- 手型遊びで「自分の手ってこの形なんだ」を育てよう
最後に:保護者のみなさんへ
「手袋がうまくできない」は、困りごとのように見えて、実は発達をサポートする大きなチャンスでもあります。
少しの工夫と視点の切り替えで、毎日の身支度が成長の時間に変わります。
山口先生のアドバイスを、ぜひ今日からの親子の時間に取り入れてみてくださいね。

作業療法士
やまぐち たかあき 先生(本山駅前ルーム)
遊びながら発達をサポート!をモットーに、身体の使い方や感覚の育ちを専門にしています。
家庭でもできる工夫をたくさん教えてくれる、やさしくて頼れる先生です!
親子で学べる療育教室 発達支援ゆず