
こんにちは。ゆずのおっちゃんです。
まずはこちらの動画をご覧ください。
迷路あそび、楽しいだけじゃない!
ゆずに通ってくれているお子さんが、ある日「迷路あそび」を楽しみました。
集中して、ゴールまで頑張っていたのですが…。
よく見ると、うまくできているようで、「ちょっとぶつかる」「線がギュッと詰まっている」ところがありました。
これ、実は発達の視点から見ると とても大事なサインなんです。
理学療法士のゆずのおっちゃんからの視点
迷路をなぞる動きって、トンネルをくぐる動きと似ていませんか?
たとえば、ジャングルジムの下をくぐるとき。。。
頭や身体がどこにあるかをイメージできないと、ガツンと頭をぶつけてしまいますよね。
迷路も同じ。
鉛筆の先がどこにあるか、どのくらい曲げれば当たらないか、そういった「身体感覚」=ボディイメージがうまく育っているかどうかが試されるんです。
もし、迷路でよくぶつかる・はみ出す、という様子が見られたら、「この子のボディイメージ、今どんな状態かな?」と見てみると、発達のヒントが見えてくるかもしれませんよ。
作業療法士・山口先生の視点
作業療法士の山口先生からは、こんな視点がありました。
迷路をなぞっている様子を見ると、曲線のところで線がカクッと折れている、あるいは線がギュッと詰まっているところがありました。
これ、実は「鉛筆を握る力が強すぎている」「手首が上手く使えていない」サインかもしれません。
滑らかな線を描くには、手先を適度にゆるめる力が必要なのですが、緊張が強くて、うまく力が抜けないとカクカクした線になってしまうんですね。
また、ぶつかりそうになる場所がいくつか見られたことについては、「目と手のチームワーク(手と目の協調)」に課題がある可能性も。
迷路の先を見ながら、道筋を予測して手を動かす。。。
これが難しいと、目の前ばかりを見てしまって、線がはみ出してしまうことが増えます。
この力が弱いと、日常生活では、ひとにぶつかる、などの課題が見られるかもしれません。
このように、理学療法士と作業療法士、それぞれの専門視点から見ることで、「迷路あそび」がただの遊びではなく、お子さんの発達課題を見つけていくことにもつながる、ということが分かります。
あそびを通して「育ちのヒント」が見える
迷路あそびは、ただの遊びではありません。
- ボディイメージ
- 視覚と運動の協応(目と手の連携)
- 手先の調整力
- 注意の持続と修正力
など、さまざまなスキルを観察できる遊びでもあるのです。
おうちでも迷路、やってみよう!
紙と鉛筆があれば、すぐに始められる迷路あそ。
「うまくできるか」よりも、どんな動きが出ているかをぜひ見てみてください。
そして、「線がまっすぐ引けない」「すぐに飽きてしまう」「何度も同じところで迷う」などが見られた場合は、「この子にとって今は、どんな力が育ち途中なんだろう?」といった視点で見守ってあげてください。
ゆずでは「遊びの中から育ちを見る」療育をしています
ゆずでは、日々のあそびや関わりを通して、お子さんの「今の発達段階」や「育ちの課題」を丁寧に見ていきます。
理学療法士・作業療法士・保育士など、専門職が連携しながら支援を行うことで、「なんとなくできているけど、どこか気になる…」というポイントも見逃しません。
お子さんの動きや発達に気になることがある方は、ぜひご相談ください。
一緒に、楽しみながら育ちを支えていきましょう!
親子で学べる療育教室 発達支援ゆず
