
こんにちは。ゆず代表の西村猛です。
「厳しい療育の日があるから、ゆずの日くらいは自由に遊ばせてあげたい」
「週に1回くらいは、やさしい場所としてゆずを利用したい」
そんなお声を伺うことがあります。
発達支援ゆずは、「優しさ」「ホスピタリティ」を大切にしている事業所です。
だからこそ、はっきりお伝えしたいことがあります。
ゆずは、「厳しい療育の(穴埋めの)ごほうび」や「空いている日に自由に過ごすための場所」にはなりません。
そして、そのような利用の仕方は、お子さんの将来の力を確実に削ってしまうと、私たちは考えています。
ゆずは「優しい場所」ですが、「何でもOKの遊び場」ではありません
ゆずは、スタッフが一人ひとりのお子さんに丁寧に向き合い、安心して過ごせる雰囲気づくりを徹底しています。
そのため、「優しい」「親切」「居心地がいい」と言っていただくことが多く、それは私たちの誇りです。
しかし、その「優しさ」が、次のような誤解につながることがあります。
- 厳しい療育の日のあとに、「何をしても許されるごほうびの日」
- ほかの事業所でしっかり指導するから、「ゆずではとりあえず自由に遊ばせてほしい」
- 家庭の都合に合わせて、「空いている日だけ都合よく使える場所」
親御さんの「この子に少しでも楽な時間を」「やさしい場所も残してあげたい」という気持ちは、十分理解できます。
ただ、その発想のままゆずを選ばれるのであれば、ゆずはその期待には応えられません。
ゆずは、「自由に遊ばせてあげるための、便利でやさしい癒しの場所」ではなく、お子さんの将来のために本気で関わる「療育の場」です。
安心して継続した関わりと、医学的評価に基づく根拠ある療育を積み重ねることで、「結果を出す療育の場」です。
「箸休め的な療育」ではありません。
「ごほうびの日」的な療育のツケは、小学校以降に必ず返ってきます
療育は、「一回の指導で劇的に変わる魔法」ではありません。
週ごと・月ごとに、「同じような流れ」「同じようなメンバー」「同じような声かけ」を積み重ねることで、人とのやりとり、集団のルール、自分の気持ちとの付き合い方、といった土台をつくっていきます。
そしてもう一つ、私の療育経験やオンライン発達相談の経験から、はっきり言えることがあります。
「厳しいしつけ中心」と 「その反動を差し引くためのごほうび的な療育」を行き来してきたお子さんは、小学校に上がった後に、そのときにツケが出てくることがあります。
例えば、以下のような問題です。
- 周りに合わせることだけが身について、自分の意見が言えない
- 「怒られないように動く」ことはできても、自分から学び取りに行けない
- 場所によってルールがバラバラだったため、「結局どうしたらいいのか」が分からない
そうした姿を、一度や二度ではなく、とても多く見てきました。オンライン相談でもよくいただくご相談です。
表面的には「その場でできている」ように見えても、本来もっている力を発揮できないまま、大きくなっていくお子さんを、何人も見てきました。
ゆずは、そういった療育に、はっきり「NO」を言います。
ゆずが目指すのは「安心+ちょうどいいチャレンジ」の積み重ね。それこそが最大の発達を引き出す
ゆずが大事にしているのは、ただ自由にさせることでも、ただ厳しく叱って従わせることでもなく、「安心できる関係の中で、ちょうどいいチャレンジを積み重ねること」です。
これは全スタッフが同じ方向性を持っています。
※大変手前味噌で恐縮ですが、ここまで全員で同じ方向性を持った事業所は、そうそうないと自負しています。スタッフ間で方向性が違わないように、常に理念を確認し、学びを深めているからです。
具体的には、こんな関わり方を徹底しています。
- 「ダメ!」で押さえつける代わりに、「どうしたらうまくいくか」を一緒に考える
- できないからだめ、ではなく、「できない理由」を正しく見つけてあげる
- その子の今の力から、少し背伸びした課題や遊びを用意する
- うまくいったところを言葉でしっかり伝え、自己肯定感を育てる
優しさやホスピタリティは、「何でも許す」ということではありません。
「ここなら失敗しても大丈夫」と感じられるからこそ、新しいことに挑戦できる。
ゆずの優しさは、挑戦のための土台です。
だからこそ、「厳しいところで頑張ったごほうびとして、何もしなくていい日」「今日は自由にさせたいから、ゆずに行く日」としての利用は、ゆずが大事にしているものと真っ向から矛盾しています。
お子さんも保護者の方も、小学校に上がってから「しまった!」と思ってほしくない。
そのために、派手さはないけれど、「正しい療育をしたい」と思っています。
「都合のいい時だけ」「ごほうびとして」の利用は、お受けしません
ここまではっきり書くのは、正直に言うと勇気が要ります。
事業所代表としては、多くの方に利用していただきたいですから。
ボランティアではありませんので、経営の観点でも利用がないと潰れます。
それでも、お子さんとスタッフを守るために、私は線を引きます。
ゆずは、次のような通い方を前提とするご利用は、お受けしません。
- 「厳しく指導する事業所」に通う日の合間のごほうびの日としてだけ利用したい
- 家庭の予定に合わせて、「行けるときだけ」「空いている枠だけ」その都度利用したい
- ゆずでは自由にさせたいが、成果や結果はきちんと出してほしい
これらは、お子さんのためにも、スタッフのためにもなりません。
このような利用の仕方で「伸ばしてください」と言われても、それは難しいです。
※ここでお伝えしたいのは、「通所回数が少ないと伸びない」ということではありません。厳しいしつけや我慢を覚えさせることを中心とした方針の事業所との併用や、箸休めのような利用の仕方では、ゆずの療育の効果を十分に引き出すことは難しい、という意味です。
そして何より、先ほど書いたように、その影響は数年後のお子さんの困り感として現れることがあります。私たちは、そのことをたくさん見てきました。
逆に言えば、保護者の方がそのことに気づいていなければ、知らないふりをして、「とりあえずたくさん通ってください」とお伝えすることもできます。
でも、そんなことをしてまでゆずを運営するつもりはありません。
インスタ広告でも、「療育事業所は儲かります!社長の副業として参入しませんか?」といった内容を目にすることがあります。
もちろん、公費による療育事業は制度上、利用料が定められており、極端に大きな利益を上げられるような仕組みではありません。
それでも、子どもの将来よりも、運営のしやすさや効率を優先してしまう支援のあり方は存在します。私がよく「チョロい療育」と呼んでいるのは、そのような療育です。
私は、そんなチョロい療育をするくらいなら、いつでもゆずを閉める覚悟で運営しています。そして、そうした療育が全国から一掃されることを、本気で目指しています。
小学校に上がってから「もっと早く気づいていればよかった」と後悔するご家庭を、これ以上増やしたくないからです。
だからこそ、もう一度ゆずの覚悟をお伝えします。
ゆずは、「厳しい療育で、一息つく場」でも「ごほうびの日の場所」でもありません。
「お子さんと保護者の未来のために、本気で一緒に考え、本気で一緒に育っていく場所」です。
それでもゆずを選んでくださる方へ
ここまで読んで、「そこまで言うなら、うちには合わないかもしれない」と感じられた方、「厳しいけれど、確かにそうだな」と感じられた方、どちらもおられると思います。
ゆずは、「誰にとっても都合のいい事業所」を目指してはいません。
「ゆずの考え方に賛同して、一緒にやっていけるご家庭」と、長く伴走したいと考えています。
それでもゆずの方針に賛同してくださり、学びと育ちの場として通わせたい、将来まで見据えた「本気の療育」をしてほしい、と感じてくださるなら、ぜひ一度、見学にいらしてください。
今の通い方や、ほかの事業所様との関係、就学に向けて心配していることなど、正直なところを聞かせていただきながら、「お子さんの力が一番伸びる通い方」を一緒に考えていきましょう(私、西村猛が対応させていただきます)。
無理に通所を迫るようなことはしません(そんな事業所同士の「利用者奪い合い合戦」には参加しません)。
信頼してくださる方を裏切ることなく、小学校に上がったあとに「ゆずと出会えて良かった」と思っていただけるよう、おしゃれな療育ではなく「泥臭い療育」を、派手さではなく「本当に効果のある療育」を、ゆずの理念に賛同してくれた仲間たちと一緒に実践していきたいと思っています。
この記事をお読みいただいた後、何か心に引っかかるものがあれば、いつでも私たちを頼ってください。
親子で学べる療育教室 発達支援ゆず
