
療育と一口に言っても、そのやり方や考え方は事業所によってバラバラです。
「この方法が絶対に正しい!」というものはないのですが、少なくとも「子どもの発達を促すために本当に意味のある療育」と「意味が薄い、あるいは逆効果になってしまう療育」は存在します。
今回はその違いを、できるだけ分かりやすく説明していきたいと思います。
効果的な療育の特徴
「この療育、本当に意味があるのかな?」と感じたことはありませんか?
療育にはさまざまな方法がありますが、大切なのは 「わが子に合っているか」「発達をしっかり促せているか」 です。
本当に効果的な療育は、ただ「通わせるだけ」で終わるものではありません。
子どもが自分から意欲的に取り組めるか、日常の関わりにも活かせるか。もっと言うと、お子さんとご家族の生活の質が向上するか。そこがポイントになります。
では、具体的にどんな療育が「効果的」と言えるのか?選び方を間違えないために、チェックしていきましょう。
1. その子に合った支援ができている
子ども一人ひとりに発達の特性やペースがあります。「○歳ならこれができるべき!」という画一的な指導ではなく、その子の現在地に合わせた支援が大切です。
2. 保護者支援も重視している
療育は週に1回や2回だけで完結するものではありません。子どもの発達は、日常生活の積み重ねの中で育まれます。
そのため、親御さんが「日常の中でできる関わり方」を学べる療育が理想です。
3. 子どもが「楽しい」と感じている
発達を促すためには、子ども自身が「やってみたい!」「もっとやりたい!」と思える環境が不可欠です。
指導者が一方的に教え込むのではなく、子どもの興味や好奇心を引き出せる支援が効果的です。
4. 科学的根拠があるアプローチを取り入れている
感覚統合の考え方、構造化支援など、発達支援の理論に基づいた方法が取り入れられていることも大切です。
ただし、これらの方法を「型にはめる」のではなく、「その子に合う形」で柔軟に活用していることがポイントです。
効果的ではない療育の特徴
「療育に通わせているのに、なんだかしっくりこない…」そんな違和感を抱えたことはありませんか?
子どもの発達はすぐに目に見える変化があるものではありませんが、効果的な療育であれば、子どもが前向きに取り組めたり、日常の中で小さな成長が感じられるもの です。
しかし、なかには 「とりあえず通っているだけ」になってしまう療育 も存在します。
もし「このままでいいのかな?」と迷っているなら、一度 その療育が本当に子どものためになっているのか 見直してみるのも大切です。
ここでは、効果のない療育の特徴や、注意すべきポイント を解説していきます。
1. 「経験則」だけに頼っている
「うちの施設では昔からこうやってる」「長年の経験で分かるんだ」といった、科学的根拠のない指導がまかり通っているケースは要注意。
子どもによって発達の仕方は違うので、「昔はこれでよかった」が今の子にも通用するとは限りません。
2. 罰を使った指導をしている
「できないとダメ」「ちゃんとしなさい!」と、子どもを叱ることで行動を変えようとする療育は逆効果です。
子どもは安心できる環境でこそ発達を伸ばせます。「ダメ」と言うより「こうすればできるよ!」とポジティブな関わりをすることが大事です。
3. 保護者を置いてけぼりにする
「療育は私たちに任せてもらえばいい」と、保護者へのフィードバックがない施設は、子どもにとってもあまり良い環境とは言えません。
家庭での関わりが変わることで、子どもの成長スピードはグッと上がります。
4. 子どもが苦痛を感じている
「座らせることが最優先」「静かにできることが療育の成果」といった考え方で、子どもがストレスを感じている場合、発達の促進どころか逆効果になってしまうこともあります。
療育を選ぶときに大切なこと
療育の選び方で迷ったときは、ぜひ次のポイントをチェックしてみてください。
- 「わが子に合った支援」をしてくれそうか?
- 保護者にもサポートがあるか?
- 子どもが楽しく取り組めそうか?
- 科学的な視点を持った支援がされているか?
もし「これはどうなのかな?」と気になることがあれば、見学時にどんどん質問してみましょう。
療育は子どもの未来を支える大切な選択。後悔のないよう、じっくり選んでください。
まとめ
療育は、ただ通わせるだけではなく「どんな療育を受けるか」がとても大切です。
子どもが楽しく、そして確実に成長できる環境を選ぶことが何より重要。
よかったら参考にしてください。