
こんにちは。発達支援ゆず代表のゆずのおっちゃんこと、にしむらたけしです。
今回のテーマは、「質の高い療育スタッフと質の低い療育スタッフの違い」についてです。療育の現場では、療育スタッフ(支援者)の関わり方がお子さんの未来に大きく影響することがあります。
この記事では、その違いがどのようにお子さんの成長や人生に影響を与えるのかを具体的にお伝えしたいと思います。
療育スタッフの質が子どもの未来を左右する理由
療育スタッフは、子どもの成長を支える重要な存在です。療育スタッフがお子さんにどう関わるかによって、お子さんが自信を持って挑戦するか、あるいは自分に自信を失ってしまうかが決まります。
例えば、お子さんがブロック遊びで大きなタワーを作ったとします。
ここで、質の高い療育スタッフは「一生懸命組み立てて工夫したね」と努力を褒めます。一方で、質の低いスタッフは「大きなタワーを作れてすごいね」と結果だけを評価します。
このような小さな違いが、お子さんの自己肯定感や意欲に大きく影響します。
質の高い療育スタッフが注目する「努力」の価値
質の高いスタッフは、子どもの努力に目を向けます。「どんな工夫をしたの?」「頑張って試したところを教えて!」と声をかけ、努力のプロセスを認めます。このアプローチは、子どもが結果だけでなく挑戦そのものを楽しめるようになることにつながります。
努力を褒められる経験を積むことで、子どもは「頑張れば成長できる」という前向きな姿勢を持てるようになります。これが、学習や人間関係といったあらゆる場面での成功の基盤となります。
質の低い療育スタッフの「結果重視」の弊害
一方で、質の低いスタッフは「できたこと」ばかりに注目しがちです。「すごいね、できたね!」と結果だけを褒めると、子どもは「うまくやらなければ褒められない」と感じ、挑戦を恐れるようになることがあります。
例えば、絵を描く場面で「上手に描けたね!」と結果だけを褒められると、子どもは次に描くときに失敗を恐れ、挑戦を避けてしまうことがあります。これは、成長の機会を失う大きなリスクです。
幼児期の療育が未来を形作る重要性
幼児期は、人間の成長において非常に重要な時期です。この時期に受けた療育の質が、その後の人生に大きな影響を及ぼします。
例えば、幼少期に努力を認められ、自信を持つ経験をした子どもは、大人になっても新しいことに挑戦する力を持つ傾向があります。一方、結果だけを評価されて育った子どもは、失敗を避ける傾向が強くなり、困難に直面したときに乗り越える力が育ちにくくなります。
保護者ができる「療育スタッフ選び(事業所選び)」のポイント
質の高い療育スタッフや事業所を選ぶためには、保護者も観察力を持つことが重要です。以下のポイントを参考にしてみてください:
- お子さんの努力を認める声かけをしているか:担当者が結果ではなく過程を褒めているか観察しましょう。
- お子さんに寄り添った対応をしているか:お子さんの個性やペースを尊重しているかが重要です。
- ポジティブな環境を作っているか:担当スタッフ自身が笑顔で楽しんでいるかどうかも大切な要素です。
発達支援ゆずが大切にしていることとスタッフの育成
発達支援ゆずでは、「努力を認める療育」を基本方針としています。スタッフに対する研修では、子どもの努力や挑戦を見逃さず、適切に評価する技術を磨くことに力を入れています。
また、物事の視点を一方向から見るのではなく、多方面や場合によっては反対から見る視点(パラダイムシフト)の大切さを日々の実践の中で実行できるよう適宜研修や教育を行っています。
また、「まずはスタッフが仕事を楽しむこと」「スタッフが楽しそうだから保護者も子どもも楽しくなる」をテーマに日々研修や教育を行いながら、担当スタッフ自身が楽しく成長を感じられる環境づくりも大切にしています。
このような取り組みが、お子さんの健やかな成長につながると信じています。
まとめ
質の高い療育は、子どもが自分に自信を持ち、人生を楽しむための基盤を作ります。努力を認める療育スタッフや事業所を選び、我が子が安心して挑戦できる環境を整えていきましょう。