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【言語聴覚士が教える】自閉症児の言葉の特徴4つ(動画文字起こし)

この記事は、ゆずのおっちゃんと言語聴覚士むぎちょこが発信しているYouTubeチャンネル「こども発達LABO.」の動画「【言語聴覚士が教える】自閉症児の言葉の特徴4つ」(49万回再生の人気動画です)を文字起こししたものです。記事の最後に動画もありますので、文字と動画の両方で学んでいただけます。

こんにちは、言語聴覚士のむぎちょこ(@mugichoko2016)です。

自閉症のお子さんの言葉についての相談をよくお受けします。そこで今回は、自閉症のお子さんの言葉の問題や特徴を4つ挙げて詳しくお話ししたいと思います。

自閉症児の言葉の特徴4つ

1. 言葉が出るのが遅い、または言葉が出ない

自閉症のお子さんに関するご相談で最も多いのが、「言葉が出るのが遅い」または「言葉が出ない」というものです。

言葉が頭の中にストックされていても、それを人に向かってどういうタイミングでどのように伝えたらよいのかが分からない、ということがあります。

その結果、言葉が出なかったり、言葉の発達が遅れたりすることがあります。


ただし、言葉が出なくても要求行動が見られる場合は、そこまで心配しなくても良いこともあります

たとえば、お菓子の袋を開けられないときに「開けて」と袋を渡してくれたり、お母さんの手を引っ張って冷蔵庫の前に連れて行ったりする行動があれば、言葉が出るのを焦らず見守ることも一つの選択です。

2. オウム返しが多い

自閉症のお子さんには、オウム返しが多いという特徴があります。

これは、周りの人が言った言葉をそのまま繰り返したり、自分の話した言葉を小さな声で真似したりする行動です。

たとえば、「開けてほしい」と言った後に、小さな声で「開けてほしい」とささやくように言うことがあります。

これは、自分の発音を確認するための行動とも言われています。

3. 一方的に話す

一方的に話すことが多く、こちらからの質問に答えられないお子さんもいます。

たとえば、新しく買ってもらったTシャツを見せながら、「これ(仮面ライダー)01やねん」と話してくれることがあります。

しかし、「どこで買ったの?」「誰が買ってくれたの?」と質問すると、答えが返ってこないこともあります。


これは、質問の意味が分からない場合や、答え方が分からない場合があるためです。

また、話したいことがたくさんあって、相手の返答を気にしていない場合もあります。

4. 独特な話し言葉のイントネーション

話し言葉のイントネーションが独特であったり、平坦で抑揚がない話し方をするお子さんもいます。

たとえば、「何々する?」のように語尾が疑問形になりやすかったり、逆に非常に丁寧な言葉遣いをすることもあります。

「何々でございます」「はい、そうですね」といった営業マンのような話し方をするお子さんもいます。


また、YouTubeやテレビが好きなお子さんは、YouTuberの話し方をそのまま真似して話す場合もあります。

気になる場合は専門家への相談を

今回、自閉症のお子さんの言葉の特徴として、4つのポイントを挙げました。


もし、日々のやりとりの中で言葉や言い回し、イントネーションなどに気になる点があれば、近くの療育施設や病院で、言語聴覚士がいる場所に相談してみるのも良いかと思います。

ゆずの発達検査でお子さまの言語・体・認知・コミュニケーションの現状が分かります

発達支援ゆずでは、療育センター等で実施されている発達検査の「新版K式発達検査」をさらに6項目に分割した発達評価チャートを用いて、すべてのお子さんに発達検査を実施しています。

その結果から導き出されたお子さんの「得意」と「苦手」を分析し、一人ひとりの個別プログラムを実践します。

我が子の言葉・体・認知・コミュニケーションに不安がある方で、現在療育に通っておられない方は、一度ゆずの発達検査を受けて見られてはどうでしょうか(なお、発達検査だけのご利用はできませんのでご了承ください)。

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一番大切なこと

しかし、一番大切なのは、お子さんが何を伝えたいのかを受け止めることです。


言葉の喋り方ややり取りだけに注目するのではなく、内容をしっかり聞いてあげることを心掛けていただけたらと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今日は、自閉症のお子さんの言葉の特徴4つをご紹介しました。

参考にしていただけると幸いです。

それでは今日はこの辺で。さようなら!

この記事の内容を動画で復習しよう!

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子どもの発達の専門家(理学療法士・言語聴覚士)が、子どもの体と言葉の発達について、自閉症などの発達障害があるお子さんの特性や手立てなどについて発信しています。

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