
ゆず代表の西村猛です。
ゆずをご利用の皆様にはすでにご案内いたしましたが、本日2023年8月7日付で、人事異動を行いましたのでお知らせします。
◆松岡実樹(課長兼務):(旧)本山ルーム/(新)王子公園ルーム
◆石美樹梨:(旧)王子公園ルーム/(新)本山ルーム
松岡は今年の4月まで王子公園ルームの児発管として、石美は本山ルームの児発管として活動してくれていましたので、古巣に戻るような形になります。
今回の異動の理由は、なにか問題が起こったからということではなく、組織固めが目的です。
王子公園ルームにおいては、昨年度途中に児発管が、今年度途中に担当スタッフが退職するなど、組織として不安定な状況になっていました。
退職者の方に責任はないのですが、退職する理由としては「自分の思っていた療育とは違う(もっと楽なものだと思っていた)」ということのようです。
これらのことについて、本部で対応策を検討した結果、「このような意見が出てきてしまうことになったのは、退職に至ったスタッフが悪いのではなく、社員に対する理念浸透が不十分だったことに加え、教育指導が不十分だった」との結論に至りました。
そのため、弊社人事管理課長を兼務する松岡児発管を王子公園ルームに配置することで、王子公園ルームを、ゆずの療育実践のモデルルームとして再構築していくことにしました。
もちろんこれは王子公園ルームの話だけではなく、本山ルーム・苦楽園ルームにも取り入れていき、3ルームのどの事業所をご利用いただいても、同じ品質の療育を受けていただけるようにしていきたいと思っています。
「それなら、来年度4月の異動でもいいのでは?」と思われる方も多いと思いますが、それでは遅いという事情があります。
それは、来年度4月には、国の制度改正を控えているからです。
ご存知のように、療育事業所における国からの支払い額(これを障害児通所給付費と言います)は、改正のたびに引き下げられており、来年度の改正でも放課後等デイサービス事業とともに額の引き下げだけでなく、質の高い療育を行うための人材配置・療育提供内容など、制度改正に向けて厚労省の会議で議論が行われています。
一方で、開所事業所数は、増え続けており、弊社が行っている児童発達支援事業所の開所サポートをご利用いただく会社様も、年々増えてきています。
制度が厳しくなる一方で、事業所数が増えるとどうなるかは、火を見るよりも明らかです。
昨年度は、放課後等デイサービス事業所の倒産数は、過去最高を記録しました。
※ちなみに、倒産の中に自主廃業は含まれません。自主廃業を含めると数はもっと増えます。
この記事の中では、「今後質の低い事業所は淘汰されると予測される」と書かれています。
帝国データバンクでは「質の高い支援やサービスが提供できない放デイ事業者の淘汰がさらに進む可能性がある」と分析している。(記事抜粋)
これらのことから、児童発達支援事業所も放課後等デイサービス事業所ほどではないとは言え、今後高い質の療育を提供できるかどうかが、重要になっていきます。
ゆずでは、質の高い療育実践、根拠ある療育、ホスピタリティを大切にした療育をテーマに、2018年の本山ルーム開所以来、スタッフ一丸となって、これらに取り組んできました。
この理念をさらに昇華させ、「正しく子どもの発達を引き出せる事業所」「療育の質の高さとホスピタリティではどこにも負けない事業所」を作ることで、来年度の制度改正を迎えた後も、決してブレることがない盤石な体制を構築していきたいと思っています。
そのための組織固めとして、今回の児発管の異動発令となりました。
これまで以上に「通って良かった!」と思っていただける療育事業所作りを行っていきたいと思いますので、今回の人事異動の主旨につきましてご理解いただけましたら幸いです。
今後とも、発達支援ゆずを、どうぞよろしくお願いいたします。