発達支援ゆず王子公園ルームの児発管松岡が、ついに!こども発達LABO.のYouTubeチャンネルに登場!しました。
先日からご案内している、保護者の方からの療育に関するお悩みにお答えする「教えて!松岡先生」ですが、すでにいくつかご質問をいただいていました。
今回は「発達検査って、定期的に受けたほうがいいの?」というご質問にお答えしました。
まずは、お答えを完結に書くと、以下の通りとなります。
①発達検査の結果は、お子さんに関わる専門家の間で同じ認識をしてもらう意味において、重要
②検査結果(点数)に囚われてしまうと、検査のための検査になってしまうので注意が必要
③それより大事なのは、結果から見られたお子さんの特性を園や学校、療育先など、お子さんに関わる人などすべての人が共有することのほうが大切
動画内でもお話していますが、例えば乳幼児健診等でも、「テストをクリアしたい」という想いから、事前にテスト準備として、健診時に行われるテストをお家で何度も練習させる、といった方もおられます。
気持ちとしては、よく分かるのですが、そういった点数をクリアすることに注意が向きすぎてしまうと、本当に考えないといけない課題を見逃してしまう、というリスクもありますので、注意が必要です。
例えば、発達検査で出される課題を調べて、それをお子さんに繰り返し練習させたとします。
パターンとして繰り返しさせたことで、課題をクリアできるようになれば、当日良い結果(点数)になることがあるかも知れません。
そうすると、「○○については問題ないです」と判断されることになりますが、それは表面上クリアしているだけに過ぎません。
クリアしているということは、周りから課題と認識されないため、(本当は手立てを考えていかないといけないのに)そこへの取り組みは、実践されないままになります。
そのままスルーされることで、将来どうなるかは書くまでもないと思います。
このように問題をとりあえず見えないようにしてしまう、というのは「その瞬間はそれでいい」かも知れないですが、後々(それも数年経ってから)問題が表面化してくるリスクが常につきまとうことになります。
もう一つおさえておくべきことは、「発達検査の点数が高かったからと言って、困りごとが少ないとは限らない」ということです。
これについても動画内で話していますが、例えば、お話はいっぱいできるけど「状況に合っていない話ばかりする」「相手とのやり取りはお構いなしに、自分のペースで喋り続ける」ということがあれば、それはそれで社会性の面で課題になります。
このように、発達検査については、結果についてもっと総合的に解釈する必要があるのです。
また、渡された結果用紙には書かれていない(紙面の都合で書ききれていない)部分も、読み取っていく必要があります。
結果の読み取りについては、保護者の方の中には、「難しい」と感じる方もおられると思いますので、そういう場合は療育事業所の児発管やスタッフの方に検査結果用紙をお見せし、「ここからどんなことが読み取れますか?」とお尋ねになるのが良いでしょう。
普段の様子を見ている先生なら、検査結果には書かれていない部分について、日常活動に添って、分かりやすく解説してくれると思います。
もう一つ大事なことは、検査結果を、園や学校、療育事業所、ご家庭などで共有し、場所が違ってもお子さんに関わる大人が共通認識を持つためにも、保護者の方が結果を伝達する役割を担っていただくことです。
例えば上で挙げたように、検査結果について療育先の先生に教えてもらったら、それをお子さんが通っている園や学校の先生に機会を見て伝える、同時に園や学校での困りごとを保護者の方が聞き取って、療育事業所の先生に返す。
こういった取り組みを行うことで、お子さんを取り巻く人々を味方にしていくことができます。
動画内でもご紹介しているように、保護者の方には、お店と注文者の間をつなぐ「ウーバーイーツ」の配送スタッフの役割を担っていただく、ということです(その役割を担うことで、保護者の方も我が子の課題や手立てがより明確に理解できるようになりますので、すべて他人まかせはしないほうがいいです)。
ということで、ご質問いただきましたお母様、ご参考になりましたでしょうか?
明日からの子育てにお役立ていただければ幸いです。
教えて!松岡先生では、ゆずをご利用の保護者の方からのご質問を受け付けています。
ご質問がありましたら、各ルームの児発管までお声掛けください。
なお、一般の方(YouTubeをご覧いただいている方)からもご質問を受け付けていますが、ご質問が複数になった場合、ゆずをご利用の保護者の方からのご質問を優先します。
ちなみに、松岡児発管のサメの被り物は、自前です😁