発達障害児のための個別学習塾「寺子屋ゆず」2024年4月リニューアルOPEN!

オンラインスタッフ研修を実施しました!「ゼロ」から「イチ」を生み出す考え方

本日、ご利用者さんのおられない時間を使って、本山ルーム・王子公園ルームのスタッフ研修を行いました。

両ルームのスタッフが一同に会すのは、コロナ情勢もさることながら、時間的にも難しいため、zoomを使ったオンライン研修となりました。

普段、ゆずのおっちゃんや言語聴覚士むぎちょこがオンライン講義を行う機材などを利用して、ゆずスタッフ向けに行いました。

テーマは、物品購入の考え方と、ゆずの療育実践に活かすコツ、です。

物品購入と療育実践って何の関係があるの?と思われる方も多いと思いますが、これが関係するのです。

 

多くの療育事業所でも、教材作りや療育の中で使う物品(100均のもの含む)を購入すると思います。

で、普通は、それを療育の中で使う、ということだけの話だと思います。

ゆずでは、少しそこから「考える」ということが必要になります。

物品購入に際して、何を考えるのかと言うと、

  1. その物品は、何のために購入し、何のために使うのか、といった目的を理解しているか?
  2. その物品以外でも、日常にあるものを使って同じような効果を出せるものはないのか?
  3. 教材を作ることが目的になっていないか?

などです。

換言すると、「物品購入して、それを使って『療育実践した』つもりになっていないか、ということを、各スタッフが常に認識していることが大切である」ということです。

 

お分かりになりますか?

 

もっと端的にいうと、特定のモノがなくても、療育プログラムを生み出すことができるか?ということです。

例えば、高価なおもちゃや遊具を使わなければ、療育プログラムが構築できないなら、それは単におもちゃや遊具に頼っているだけ、ということになります。

反対に、お子さんの評価がしっかりできており、お子さんにとって「何を学ばせてあげる必要があるか」が理解できていれば、おもちゃや遊具に頼らなくても、楽しい遊びプログラムを考えつくことはできる、ということです。

極端な話、何もない原っぱでも、そのお子さんにとって最適な遊びを考え、工夫することができれば、それは最強の療育実践者です。

 

ではなぜ、そのことが大切かというと、「療育で行っていることを、ご自宅でもできるように汎化してこそ療育の意味があるから」です。

もっと簡単に言うと、「お家でもできる遊びプログラムを考え、保護者の方にお伝えすることができないと、療育を行っている意味がない」ということです。

つまり、「療育事業所でしかできないこと(例えば大掛かりな遊具で遊ぶなど)をやっていても、日常生活においては何の役にも立たない」「お家の中にあるものでも、遊びプログラムは実施できることを保護者の方にお伝えすることが大事である」ということです。

 

そこを目指しましょう、ということの第一歩が、「その物品が必要な目的は何か?代替手段はないのか?」を考えることなのです。

常に考える、はゆずスタッフの行動指針の一つです。

今回研修を担当したのは、主任児発管の松岡です。

NCプログラム実践においては、ゆずの第一人者で、遊びの構築においては「0(ゼロ)から1(イチ)を生み出す」ことを得意としています。

そういった経験から、「モノに頼らず遊びを構築するコツ」「物品購入時に考えておくべきポイント」などについても紹介してもらいました。

 

今回の研修は、一方的なお話ではなく、スタッフも考え、発表する形式で進められました。

各ルームのスタッフからは、色々意見も出て、充実した研修となりました。

また、短時間でサッと研修を終えることができ、「無駄を省く」というか「非効率なことが大嫌い」なゆずのおっちゃんとしては、思わず「素晴らしい研修だ!」と思わず声をあげました😊

 

余談ですが、ゆでずは「非効率」を最大限省いています。

例えば、非効率の代名詞である「意味のない会議」は行いません。

なぜなら、多くの職場で当たり前に行われている会議は、「時間の割に内容がまとまらない」、「会議を開催することが目的になっている」、「会議をすることで話し合えた気分になっている」など、会議のための会議がほとんどです。

そのため、ゆずでは別の方法を使って、情報共有を行い、会議という場を持たなくてもスタッフ全員が共通認識を持つことができる仕組みを作っています。

だからこそ、終業時間になれば、スタッフはサッと帰ることができます。

 

閑話休題

 

さてさて、今回の研修では、講師の適切な進行とスタッフの理解も早さもあり、ゆずのおっちゃんの出番はありませんでした。

そのため、ゆずのYouTubeやこのブログ掲載用の写真撮影などに専念することができました。

 

主任児発管を筆頭に、スタッフが機能的にまとまり、そしてきちんと意見交換を行うことができ、ゆずのおっちゃんは運営者として、一人違う視点で喜んでいました。

スタッフは今日の研修をもとに、明日からまた、新しい療育の価値を生み出してくれることでしょう。

 

松岡主任&ゆずスタッフの皆さん、おつかれー、カツカレー😄